週末の大雪 関東で雪の降る時間やピークは (望月圭子)

8日~9日は、関東で雪が予想されています。雪が降り始めるのは、8日未明からで、9日まで降り続くため、平野部でも大雪となる恐れがあります。東京23区は、多いところで8日18時までに15センチの雪が降り、雪のピークは、8日夕方から夜のはじめにかけて。

8日~9日は、関東で雪が予想されています。雪が降り始めるのは、8日未明からで、9日まで降り続くため、平野部でも大雪となる恐れがあります。東京23区は、多いところで8日18時までに15センチの雪が降り、雪のピークは、8日夕方から夜のはじめにかけて。8日午後からは、関東の沿岸部では非常に強い風も吹き荒れるため、交通機関に乱れがでる恐れもあります。tenki.jpや日直予報士をこまめにチェックして下さい。

8日午前3時の天気分布を見ますと、すでに、関東の広い範囲に「雪マーク」がついています。

朝、起きた時には、雪の降っている所が多くなりそうです。

お出かけの予定がある方は、早起きをするなど、時間に余裕をもった行動をオススメします。

車は、きょうのうちに、冬用の装備を整えておいてください。

あすのお出かけは、持っている靴の中で、1番滑りにくい靴を選ぶのが良さそうです。

■ 雪の予想と ピークの時間

では、どのくらいの雪が降るのかといいますと...

【予想される降雪量 8日18時まで 多いところ】

関東地方北部の山沿い 40センチ

甲信地方、箱根から多摩地方や秩父地方にかけて 30センチ

関東地方の平野部 20センチ

東京では、

23区、多摩北部および多摩西部で 15センチ

多摩西部で 20センチの見込みです。

となっていますが、これは、あすの夕方までの予想です。

雪は、9日まで続くため、この数字よりも、雪が多く降りそうです。

さらに、この数字は、あくまでも「雪の降る量」で、「雪の積もる量」ではありません。

実際に「雪の積もる量」は、この数字よりも少ないと考えられますが、油断はできません。

今回の雪は、2013年1月14日「成人の日」の大雪に匹敵するくらいですが、

あの時は、雪が降ったのは、数時間でしたが、今回は、ほぼ1日中降るので、積雪が多くなる恐れがあります。

普段、雪になれていない関東でこれだけの大雪が降ると、大きな影響が予想されます。

交通機関の乱れなどに、十分、ご注意下さい。

そして、今回の雪のピークは、15時頃~21時頃まで

外出している時間が、ちょうど、雪がどんどん降る時間にあたる方も多いと思います。

きょうのうちに、交通機関をいくつか調べておいたり、お帰りの時間を早めるなど、対策を心がけて下さい。

■ 大雪の注意点

最も大事なのは、滑りそうな場所(雪の積もっている所、凍結している所)を避けること。

どうしても避けられない場合には・・・

歩き方のポイントを覚えておきましょう。

1 歩幅を小さくしてゆっくり歩く

2 足の裏全体に体重をかけて地面につけるようにして歩く

そして、より安全に歩くために心がけましょう。

1 時間に余裕を持つこと(急がず、焦らず)

2 手袋をすること(ポケットに手を入れたままはバランスがとりづらく転倒の危険性有)

特に注意すべき場所を知っておきましょう。

1 横断歩道

多くの人や車が通り、雪が踏み固められやすいためです。

特に白線部分は滑りやすいです。

2 地下への出入口や商業施設や会社など建物への出入口

屋外では注意して集中して歩いていたのに、

建物の中や室内には雪がないと急に安心し、油断しやすくなるためです。

靴の裏についた雪が建物内の出入口付近や廊下に残っていることもあります。

油断は禁物です。地下へ降りる際は、段差があるため、より危険です。

3 バスやタクシーの乗降場所

人や車のタイヤで雪が踏み固められやすいです。

バスの中やタクシーの中とで急に足元の状態が変わるため、

乗り降りの際は特に注意してください。

普段以上に、足元、車の運転に注意しましょう。

携帯電話でメールをしながら、通話しながら・・・などは

足元への注意力が散漫になりがちです。気をつけてください。

職場や学校付近の雪の降り方と、自宅付近の雪の降り方が異なる場合も多いため、

つねに最新のtenki.jpや日直予報士をチェックして下さい。

■ 大雪だけでなく大雨も 沿岸部は暴風・高波にも警戒

関東では、広い範囲では雪が主体ですが、

沿岸部や伊豆諸島では、8日昼過ぎから夜遅くにかけて、1時間に30ミリ以上の激しい雨が降り、

9日にかけて大雨の恐れもあります。

1時間に30ミリ以上とは、横なぐりの雨です。

土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に、ご注意下さい。

さらに、雪や雨を降らせる低気圧が、急速に発達するため、沿岸部では、風が強まります。

伊豆諸島では8日昼前から、関東の海上では8日昼過ぎから

20メートルを超える非常に強い風が吹き荒れそうです。

これは、何かにつかまっていないと立っていられないくらいの風で、車はハンドルを取られてしまうほどです。

海は、大しけとなるでしょう。

9日は、風やさらに強まり、波が一段と高くなる予想です。

高速道路や鉄道など、沿岸部の交通機関は、

雪だけでなく、強い風でも、乱れや影響がでる恐れがありますので、十分、警戒して下さい。

関連リンク

2013-12-17-small.jpg

望月圭子

気象予報士

福島県会津生まれ。

東京での大学生活を経て、テレビ山梨のアナウンサーに。

ニュースや中継、県政番組、音楽番組、グルメコーナーなど、幅広く経験しました。

フリーに転身後、大好きな気象を学び、気象予報士の資格を取得。

『OAに強い気象予報士』として

テレビ山梨「ニュースの星」気象キャスターや

NHKラジオ「ジャーナル」気象キャスターを務め、

フジテレビで気象の解説をしたり、

文化放送やニッポン放送、JFNなどでも、天気を伝えてきました。

現在は、テレビやラジオの天気原稿を書いたり、

新聞の天気概況も担当しています。

「どう伝えるか」ではなく

「あなたに、どう伝わるか」を大切にしながら

日々の天気を伝えている私が、

『あなたのお抱え気象予報士』になれれば、幸いです。

注目記事