「すべての人が生きやすい社会に」我々世代が置き去りにしてしまったテーマをすくいだす意味

新しいハフポストの楽しみ方

すでにお気づきの方もいると嬉しいのですが、この夏「ハフポスト」が大きくリニューアルしました。

まず大きなところで、媒体名が変わりました。創業者のアリアナ・ハフィントンが退任し、新しくアメリカ本社の編集長にリディア・ポルグリーンが就任したことにともない、媒体名が「ハフィントンポスト」から「ハフポスト」に。

さらに、ブランド再構築の一環として、ロゴとサイトデザインも一新されました。

「ハフポスト日本版」のリニューアルについては、竹下隆一郎編集長も書いていますが、「すべての人が生きやすい社会に」という、編集部員の思いをより反映させた記事のジャンル分けに変わりました。

「政治」「経済」「国際」「社会」といった従来の分類から、「ニュース」「これからの経済」「ライフスタイル」「アート&カルチャー」等々のジャンル分けになり、読者一人一人が、自分自身にあった記事をより見つけやすくなるように工夫しています。

「すべての人が生きやすい社会に」。

ハフポスト日本版がメディアとして目指すゴールを見据えて、様々なプロジェクトも始動しました。

女性が生きていくうえで欠かせない情報なのに、話しづらくて自分で抱え込んでしまいがちだった「生理」や「ピル」「カラダ」のことを、オープンに語り合い、情報交換ができるようにとの思いでスタートした「#Ladies Be Open」。

団体行動が苦手なだけで、人として何かが欠けているようなコンプレックスをなぜ感じなければならないのだろう、という問いかけからスタートした「#だからひとりが好き」。こうした提案型の企画は、読者の皆様から大きな反響をいただき、たくさんのご意見が寄せられています。

「#Ladies Be Open」にしても、「#だからひとりが好き」にしても、若い編集部員から提案を受けたとき、「我々世代が置き去りにしてしまったテーマだな」と後ろめたい思いをしたのが率直なところです。

「女性は生まれたときから生涯野党」と我慢を強いられながら、男女雇用機会均等法世代として、「なめられないように」「だから女は、と言われないように」と、口に出さずに無理をすることが正しいと仕事をしてきてしまった。大きな成果を生んだ女性も多く誕生したけど、一方で結婚や出産という選択肢を迫られ、夢を追うことを諦めざるを得なかった女性も多い世代です。

また、私自身、群れることや団体行動がとても苦手なタイプなのですが、ひとりで行動することに恥ずかしさを感じることから抜け出せず、団体行動の中で疲弊することを繰りかえしてきました。我々世代がある種「常識」としてからめとられて、手付かずにしてきたテーマはまだまだたくさんあります。

これから続く世代が、もっともっと自分らしく、生きやすい社会になるように、ハフポスト日本版はこれからもどんどん提言型の企画を打ち出していきます。

ハフポスト日本版を訪れたら、誰もが自分が気になるテーマの記事を発見することができる、そんなバラエティに富んだリニューアルを目指し、これからもますます進化させていきます。

ぜひ楽しんでいただき、また議論に参加していただければ嬉しいです。

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