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2018年09月18日 17時19分 JST | 更新 2018年09月18日 17時19分 JST

一人でメシが食える大人になるために必要なこと

一人でメシが食える大人になれるかどうかは、教育と家庭環境が大きく関わります。

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――指示には素直に従うけど、自分の意欲・意志がない

――計算は早いけど、応用問題になると思考が停止してしまう

これではいくら勉強ができたとしても、将来自立して生きるのは難しいでしょう。自立心は幼少期の教育によって養われるものであると考え、「一人でメシが食える大人にする」という理念を掲げているのが、学習塾『花まる学習会』です。

設立のきっかけは、代表の高濱正伸さんが予備校で講師をしているときに「従来の機械的な教育で、果たして子どもたちは自立して生きていけるのか」という不安を感じたことに端を発します。受験合格だけを目的とする既存の塾へのアンチテーゼとして、『花まる学習会』は思考力を鍛える教材や授業を展開してきました。その中で高濱さんが気づいたのが、幼少期の教育と一口に言っても、年齢によって教えるべき内容は異なるということです。

4-9歳は「イモムシ」期

4-9歳に大事なのは、「好き」「愛」「しつけ」の3つです。この3つによって、蓑の中にいる子どもが世界に羽ばたけるかどうかが決まります。

「好き」は、夢中になれることにとことん向き合うこと。何らかの対象に没頭することによって、集中する癖がつきます。『花まる学習会』では、この時期の教育プログラムにゲーム性を積極的に取り入れ、学ぶ楽しさを育んでいます。

「愛」も、この時期の子どもには必要不可欠です。高濱さんいわく、子どもは平等にえこひいきされたときに伸びるそう。一対一で「お前はすごい」と言われたり、スキンシップをされたりすることで、「この先生は絶対に自分のことが好きだ」という信頼が芽生えると言います。全ての先生から愛をもらう必要はなく、重要なのは、たった一人でも深い愛をくれたかどうかです。

これは家庭環境においても同じことが言えます。共働きの場合だと一日中一緒にいることはできませんが、一日5分でいいから、抱きかかえてくっつくことが大事です。たとえ児童養護施設で育ったとしても、寄り添って話を聞いてもらえる存在がたった一人でもいれば、子どもは愛される喜びを肌で感じることができます。

「愛」とは相反するように感じますが、「しつけ」も大事です。例えば、挨拶をしなければならないときに挨拶をしなかったら、ちゃんと叱る。子どものうちから「何が社会では許されて、何が許されないのか」を教えるのもこの時期です。子どもの屁理屈に対して、理屈で応えてはいけません。理不尽であっても、人としてあるべき姿を叩き込むことが大切です。

11-18歳は「蝶」期

家庭から巣立ち、世界に飛び立つ時期に必要なのは、社会のシビアさを伝えること。「しつけ」の延長線上にあると言えるでしょう。母と娘の関係性であれば、娘を新入社員と思って接するくらいでかまいません。宿題が終わったかどうか気になるときも、笑顔ではなく真顔で聞くべきです。

娘が母を信頼していれば、シビアに接しても関係性は崩れません。信頼関係を築くため必要なのは、母自身が幸せに生きていること。娘は「自分の母親が幸せか?」に敏感です。心の距離を縮めたいのなら、母が自分自身を開示することがプラスに働きます。多感な時期には恋バナもいいでしょう。そうして心の距離を縮めていくと、いつしか娘が相談相手になります。

父と息子の場合は、二人だけでの旅が効果的です。シビアに接することよりも、社会のリアルを伝える方が息子の人生に好影響を与えます。息子にとっては理解できないことや信じられないこともあるかもしれませんが、とにかく伝え続けることが肝です。リアルタイムでは理解できなくても、伝えられたことは息子の中に残存し、然るべきときに記憶から取り出します。

中学生や高校生になると、子どもは親以外に師匠を見つけます。師匠となるのは、クラブの顧問かもしれませんし、尊敬するアーティストかもしれない。師匠を見つけたのなら、思い切って子どもを委ねるのも1つの手です。

夫婦間の関係性において、夫が大切にすべきこと

子どもは家庭からも様々な学びを吸収します。夫婦が円満に暮らすことはとても大切であり、高濱さんは自身の経験を踏まえ、男性として抑えておくべきことを教えてくれました。男性は自分の考えに基づいて答えを出しがちですが、それはNG。自分の正しさを押し付けるのではなく、妻の価値観をきちんと考えた上で、相手に歩み寄らなければなりません。歩み寄ろうとする想いがあるだけで、コミュニケーションは前向きになります。

1人の女性として接し続けることも、夫婦間の円満な関係性には欠かせません。付き合った頃のように相手の外見をよく観察し、髪型や服装の変化に気づくことで、妻は愛されていることを実感します。ときには、「どうしてこんなにイライラしているのか」という疑問を感じることもありますが、子連れの熊が怖いように、子育て中の妻がイライラしてるのは仕方ありません。自分だけでは解決が難しいときは、一緒に支えてくれるご近所さんを頼りましょう。

一人でメシが食える大人になれるかどうかは、教育と家庭環境が大きく関わります。子育てにあたって自分がすべきことを知ることは、親として必要な学び。『花まる学習会』の活動には、そのヒントがたくさん秘められています。