ワイキキ・トランプホテルで朝食を......食べてみた【アメリカ大統領選】

米大統領選の投開票日目前に、共和党候補のトランプ氏が経営するハワイ・ホノルルの「トランプ・インターナショナル・ホテル・ワイキキ・ビーチ・ウォーク」を見に行った。

アメリカ大統領選の投開票日である11月8日が、目前に迫ってきた。民主党候補のクリントン氏(69)がメールの再捜査に直面する中、劣勢だった共和党候補のトランプ氏(70)が急速に追い上げていて、最終盤の情勢は不透明感を増している

このトランプ氏は、言わずと知れた不動産王だ。ただし米メディアによれば、国民の反トランプ感情も根強く、「トランプ」ブランドのホテルやマンションといった不動産事業に深刻な影響が及んでいるという。

トランプ氏のホテルが軒並み苦戦している中、10月下旬にハワイ・ホノルルにある超高級5つ星ホテル「トランプ・インターナショナル・ホテル・ワイキキ・ビーチ・ウォーク」を見に行ってみた。

トランプ・インターナショナル・ホテル・ワイキキ・ビーチ・ウォーク

ホテルは日本語サイトで、「高級感あふれる素晴らしい眺めの客室とスイートを38階に亘り全462室ご用意いたしました。客室からお楽しみいただけるさまざまな眺望には眼下に広がるフォート・デルッシー公園、エメラルド・グリーンの海、彼方にそびえるダイヤモンドヘッドやホノルルのスカイライン、美しいシルエットを描くコオラウ山脈が織りなす壮麗な景色など」と説明している。

ホテルの前で記念写真を撮影するアメリカ人男性

ホテル入り口では、ちょうど男女のペアが「TRUMP」の看板を背に記念撮影をしていた。男性に聞くと旅行者のアメリカ人で、トランプ氏を支持しているという。「ワイキキに来たならこのホテルを見たかったんだ。トランプは面白い。支持している」と嬉しそうに話した。

せっかくなんで、このホテルで朝食を取ることにした。6階のレストラン「IN-YŌ CAFE」(陰陽カフェ)では、朝食ビュッフェが34ドル(約3500円)。私が宿泊した近くのホテルのビーチ脇のレストランではビュッフェが19ドルで、それよりは高めの設定だった。結局、そのビュッフェは選ばず、ソーセージ付きのオムレツとエッグ・ベネディクトを注文。それぞれ20ドル。あとは3人分の飲み物と、チップを含めて計69ドル支払った。普通に美味しかったのだが、ホテルがビーチ脇にあるわけではないので、ワイキキの海を見ながら、というわけにはいかなった。

注文したオムレツ(左上)とエッグ・ベネディクト

このホテル、ユーザーの評価は高いようだ。客室以外にも、星空を眺めながらのディナーやスパなどを楽しめるという。このホテル、特にトランプ氏の肖像画が掲げられているということはなかった。

朝食後、6階のロビー脇から外を見ると、眼下にフォート・デルッシー公園が広がり、常夏の心地よい風が吹いてきた。ちょっぴりセレブ気分を味わった感じだった。

「トランプ・インターナショナル・ホテル・ワイキキ・ビーチ・ウォーク」のロビー階の眼下に広がる景色

■ワイキキで有名なパンケーキ店

さて、この「トランプ・インターナショナル・ホテル・ワイキキ・ビーチ・ウォーク」はワイキキのラグジュアリーなホテルやタイムシェア施設が軒を連ねる「ワイキキ・ビーチ・ウォーク」の一角に位置する。近くには、東京・銀座など日本にも進出したハワイアンパンケーキの有名なカジュアルレストラン「EGGS 'N THINGS(エッグスンシングス)」サラトガ本店があった。この店も訪れた。

エッグスンシングス・サラトガ本店

人気店ということで、店先には入店を待つ人たちが集まっていた。店員に名前を告げ、待つこと1時間近く、ようやく2階の店内に座ることができた。注文したのは、パンケーキ(ストロベリー、ホイップクリームとマカダミアナッツ)とオムレツ(ホウレンソウ・ホウレン草・チーズ入り)。パンケーキは5枚の上に生クリームが山盛りに。美味しいが、予想通り朝からボリュームたっぷりだった。値段は飲み物とチップで約40ドル支払った。満腹感はたっぷりだった。

オムレツ(左)と生クリーム山盛りのパンケーキ

■レンタカーに挑戦

さらに余談だが、ハワイでは今回、レンタカーを借りてみた。ホテルのコンシェルジェを通じて「コンパクトカー」を予約したのだが、ホテル地下のレンタカー店のカウンターに行くとすぐに用意できるのは「SUV(スポーツ用多目的車)」だといい、店員が指し示す写真はトヨタ「RUV4」だった。値段はコンパクトカーと同じというのでいいかと思ったが、実際に車を見てみると、そこにあったのは大きな「JEEP」で、ちょっとびっくり。日本とは異なる右側通行のアメリカでレンタカーを借りるのは初めてだったので、コンパクトカーを待つことにした。

レンタカーで借りた日産の車

窓口で数十分待つと日産のコンパクトカーが到着。とはいえ、日本でいう中型セダン以上の大きさか。恐る恐る、ワイキキの街中から速度を抑えて出発。途中、ワイパーとウィンカーのスイッチの位置が逆なので、急に車線変更をしようとしてワイパーを動かしてしまい、焦ったり……。1時間ほどで、ワイキキの東部にあるカイルア・ビーチに到着した。エメラルド色の海と、真っ白な砂浜のコントラストの美しさが有名なビーチだ。遠浅の海。実に気持ちが良かった。

真っ白な砂浜が美しいカイルア・ビーチ

ハワイはこれまでも何度か訪れているが、いつも心地よい風と鮮やかな街並みや美しい自然が迎えてくれる。そして、今度もまた、新たな発見があった。そして現大統領のオバマ氏の出身地でもあるハワイで、アメリカがどんな新しい大統領を迎えるのか想像してみた。

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