デキるWebディレクターに共通する4つのスキル

昨今、Webディレクターの需要はひたすらに増え続けています。で、ありがたいことにあっちゃこっちゃで年収も地位も、確実に向上している(らしい)です。

ども、こんにちは。WebプランナーのDCHSタカセです。

昨今、Webディレクターの需要はひたすらに増え続けています。で、ありがたいことにあっちゃこっちゃで年収も地位も、確実に向上している(らしい)です。

が、みなさん実感はお持ちでしょうか?

もし実感がないのだとすれば、もしかしたらあなたに「Webディレクターに求められているスキル」が、ちょっと足りてないのかもしれません。

Webディレクターは、何でも屋ではありません。僕らに求められているのは、ツールの使いこなしでも、見目美しき仕様書を作ることでもありません。

てな感じで、今回は「デキるWebディレクターに共通する4つのスキル」を紹介してみたいと思います。

1.強みを具体化する「軸」の必要性

Webディレクターは現場で、浅く広くどんな状況にも対応できる知見を求められます。言い換えるとそれは "何でも解決できる" ということ。

ただ一方で「"何でもできます"は"何もできない"と同じ」なんて言葉はホント大昔から言われてることだったりもします。

ビジュアルデザインであればデザイナーに、HTMLコーディングであればマークアップエンジニアに、システム開発であればプログラマーになんやかや頼みます。

じゃあ、何でもできるWebディレクターには何を頼んだらいいんでしょう?

僕はそこに「軸となるウリ」がなければ何もはじまらないと考えています。

「何でもできるから何でも言って!」では価値を伝えにくい。でも「これむっちゃ得意!さらに色々できるしね!」なら"その人のスキル"というイマイチ伝えにくいディレクターの価値をうまいことウリにすることができる。とかそんな感じですね。

わかりやすい例で言うと、Amazon=本というイメージ戦略なんかがコレにあたります。最初から「Amazonなら何でも買えます」だったら、あえてAmazonに行く...という人は今より少なかったはずなんですよね。

「本と言えばAmazon」から入り、徐々に「何でも買える」ことを知ってもらうことにより、Amazonは大きく成長したんです。

2.信頼を得る「ビジネスに対する理解」

とりあえず前提として、企業がWebサイトを運用することは原則、すべてビジネス活動の一環になります。

つまりその目的は「数字に見える成果を上げること」じゃないといけないはずで、当然Webディレクターには「数字に見える成果を上げる」ことが期待されます。

何を当たり前の事を...と言われるかもしれませんが、そのへんを上手いことやるためにはどーしても原価や売上、利益計算は元より、ディレクターとして工数の理解も必要になってくるはずなんです。(あとKPIやKGIといった、数字を元にした評価に対する理解も)

  • うまくいっているように見えて、実は数字が下がっている
  • うまくいっていないように見えて、実は数字が上がっている

なんてことはビジネスの現場ではよくあることですし、そのあたり「ビジネスに関するあれこれ」に理解がないディレクターに、あれこれ任せてくれる経営者なんてはいません。多分。

で、ちょっと冒頭に戻るんですが...実際に企業が欲しがっていて報酬単価やらが上がっているのは「このへんのことを普通にできるディレクター」なんですよね。

3.リスクを回避し、プロジェクトを推進する「提案力」

まず、WebディレクターはWeb制作のプロです。

でも、ディレクターに仕事を依頼する企業や上司は(多くのケースにおいて)素人です。なので、まぁよくよく理解の齟齬や無理難題と思われるリクエストが生じます。

なので、そんなケースにおいて、ディレクターは適切に "提案で切り返すこと" が求められていきます。

ちとその「提案での切り返し方」について解説してみますね。

まずはちゃんとリスク提示

無茶だと思われるリクエストは、必ず何かしらのリスクを含んでいます。ので、そのリスクを丁寧に説明しないとアカン感じになります。

  • リスクを理解した上でも実施をするのか
  • リスクを上回るメリットが見込まれるのか

それらを判断できるだけの材料をディレクター側から提示すことが必要です。

一見無茶ぶりに思えるリクエストも、リスクを踏まえた上で合理的な判断から『実施』と決められたのであればスタッフだって無闇に「嫌だバカヤロウ」とは言わないでしょう。

クライアントがゴリ押ししてくるから、上司がやれといったから、そんな思考停止状態で言われたことを伝達するのがWebディレクターの仕事じゃないんです。

きちんと情報を整理をし、素人にもわかりやすい言葉に置き換え、検討すべきは検討したうえで、合理的な結論を出すことが必要になるんです。

実現の提案における注意点

リスクの洗い出しとともに、要望を実現する現実的な方法もセットで提案します。

これをやらずに「これリスキーだからやめよう」ばかりやっていては結局なんも進まなくなってしまいますし、極論リスクの無い施策なんて存在しないので、コレをやらないとディレクターがプロジェクトの障害になってしまう可能性すらあります。

で、これを行うにはです。

依頼者の指示通りに実行することが正解とは限りません。

もっと効率よく実現する方法があるかもしれないんです。

リスクを提示するときは...

  • リスクを回避しながらも、要望を実現するアイデア
  • 要望通りではないものの、リスクを少なく近しい結果を得るアイデア

などもセットで提案することが必要なんです。

4.様々な場面であなたを助ける「人脈」

ディレクターに求められていることは、必ずしも "自分自身の手で実現しなければいけない" ってモノじゃないです。

なんの技術も持たない人でも、それを実現できるパートナーがいればいいんですよ。必要なのは"課題を解決"することなので、たった一人で何でもこなす必要なんて無いんです。

例えば...

  • 優秀なデザイナーやエンジニア
  • 様々ソリューションをもつ企業の担当者
  • まだ表に出ていない情報をもった事情通

などなど。

それらの人たちは、様々な場面であなたを助けてくれます。

豊富で多才な人脈を持つWebディレクターは、それだけで高い価値を生み出すものなんです。

まとめ:デキるWebディレクターになるために

デキるWebディレクターは例外なく「軸」「ビジネスの理解」「提案力」「人脈」を持ち合わせています。

逆に言えば、これを持っていなければディレクターとして評価される可能性は思いっきり少なくなってしまう...ということです。

じゃどうやって「軸」を定めて、「ビジネスの理解」と「提案力」を高めて、さらに「人脈」を作っていったらいいのか。

自分自身で考えるって言っても...

ビジネスとかどうやって学べば...

提案...苦手なんですよね...

人脈とかマジどうやったら...

うん。まぁ普通そうなりますよね。

なので、そんなあなたに朗報をお届けしようかと(全力宣伝モード)

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