5/2 パッキャオ対メイウェザー 48連勝狙う防御の天才

勝てば足掛け20年のプロ生活で48勝目となる。録直前で敗北を味わった名王者も少なくない。そのため「呪われた49」ともいわれている。メイウェザーはそのジンクスにも挑むことになる。

足掛け20年のプロ生活で47戦全勝(26KO)の戦績を収め、S・フェザー級からS・ウェルター級までの5階級を制覇したフロイド・メイウェザー(38=アメリカ)にとって、マニー・パッキャオ(36=フィリピン)との戦いは最大にして最後の大仕事ともいえる。誰もが認める防御の達人はパッキャオの攻撃も空転させることができるのだろうか。

メイウェザーは父親が元世界ランカー、叔父が元世界2階級制覇王者というボクシング・ファミリーとしても有名だ。7歳でボクシングを始め、アマチュアでは90戦84勝6敗の戦績を残した。96年のアトランタ五輪にはフェザー級のアメリカ代表として出場し、銅メダルを獲得したが、このときの敗北が最後の挫折ということになる。

五輪閉幕から2ヵ月後、プロデビュー戦を2回TKO勝ちで飾ったメイウェザーは17連勝(13KO)を収め、98年10月にはヘナロ・エルナンデス(アメリカ)を攻略してWBC世界S・フェザー級王座を獲得した。わずか2年という短い期間でプロの最高点に到達したのだ。

その後の活躍は周知のとおりである。「スピード違反」ともいわれる速さで左右のパンチを繰り出し、守りの面ではL字ガードと称される肩を有効につかったブロッキングなどで相手の攻撃をことごとく阻止してきた。01年5月のカルロス・エルナンデス(アメリカ)戦で"ダウン"を喫しているが、これは拳を痛めて思わずグローブをキャンバスにつけたためカウントをとられたもので、ダメージを受けてのノックダウンはプロでは未経験だ。5年前のシェーン・モズリー(アメリカ)戦で右を被弾して膝が折れたことがあったが、これが過去最大の窮地といっていいだろう。オスカー・デラ・ホーヤ(アメリカ)、ミゲール・コット(プエルトリコ)、サウル・アルバレス(メキシコ)、マルコス・マイダナ(アルゼンチン)らの強打を封じた防御とタフネスは、スピードとともに超一級といえる。

パッキャオを推すファンは「メイウェザーはサウスポーを不得手としている」と指摘するが、メイウェザー自身は「そんなことはない。私はプロで8人のサウスポーと戦ったが、すべて勝利を収めている。左構えであろうと、私は拳を交えれば即座に相手のことを分析できるんだ」と反論している。今回の試合に際しては、かつて拳を交えたザブ・ジュダー(アメリカ)、デマーカス・コーリー(アメリカ)らパッキャオと同体格でスピードとパンチ力のあるサウスポーとスパーリングを重ねていると伝えられる。

勝てば足掛け20年のプロ生活で48勝目となる。アメリカでは50年代の元世界ヘビー級王者、ロッキー・マルシアノ(アメリカ)の49戦全勝(43KO)という完璧なレコードが頻繁に引き合いに出されるが、ラリー・ホームズ(アメリカ=元世界ヘビー級王者)のように記録直前で敗北を味わった名王者も少なくない。そのため「呪われた49」ともいわれている。メイウェザーはそのジンクスにも挑むことになる。

「パッキャオは時代を代表するベスト・ファイターのひとりだと思う。彼が勝ちたいと望んでいるように、私も勝ちたいと渇望しているんだ。その思いがこれほど強かったことはかつてない」とメイウェザーはいう。

完璧な「盾」を持つメイウェザーは、最強といわれるパッキャオの「矛」さえも無にしてしまうことができるのだろうか。

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