歴史的な合意なるか!?フランス・パリでCOP21開幕

COP21は、20年にわたり、国際交渉の場で、確かな温暖化の防止につながる約束と取り組みを求め続けてきた、私たちWWFにとっても、正念場となる会議です。

2015年11月30日~12月11日、フランス・パリにおいて、COP21・COP/MOP11(国連気候変動枠組条約締約国会議第21回会合・京都議定書締約国会議第11回会合)が開催されています。このCOP21では、世界各国が地球温暖化防止に関する2020年以降の新しい国際枠組みを合意することが目指されています。合意が成立すれば、1997年の京都議定書 以降、最も重要な温暖化対策の枠組みとなる予定で、日本はもちろんのこと、アメリカ、中国なども含めた全ての国々がこの国際的な枠組みの下で温暖化対策に 参加することになります。

現在の国連気候変動交渉の流れ

COP21での「合意」に向けて

2015年に入ってから今回のCOP21までに、既に4回、気候変動(温暖化)をめぐる国連会議が開催されてきました。

これらの会議では、気候変動に関する、2020年以降の新規かつ包括的な国際枠組みを作るための国際交渉が続けられてきました。

その枠組みとは、国際的な地球温暖化対策のルール、目標、支援の仕組み等全体を指し、今回パリで開催されるCOP21で合意することが目標とされてきたものです。

このため、その枠組みは「2015年合意」や「パリ合意」と呼ばれることもあります。成立すれば、1997年に京都議定書が採択されて以降、最も重要な気候変動に関する国際合意となるため、国際社会の注目が集まっています。

WWFジャパンの取り組み

COP21は、20年にわたり、国際交渉の場で、確かな温暖化の防止につながる約束と取り組みを求め続けてきた、私たちWWFにとっても、正念場となる会議です。

WWFジャパンも今回、現地パリにベテランの気候変動担当スタッフを2名派遣し、会議の行方を追いつつ、世界各国のWWFのオフィスと協力して、新しい国際枠組みが、気候変動による脅威を食い止めるに足る枠組みとなるように、各国政府に働き掛けていきます。

先進国と途上国に差をつけないすべての国を対象とした枠組みへの合意、はたしてどうなってゆくのか。

たくさんの命が息づくこの星の未来のために、実行力のある温暖化対策の国際枠組みが合意されることを、願いたいと思います。

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