温暖化対策の目標と将来のエネルギー目標について、パブリック・コメントを書こう!

今月いっぱい(2015年6月)を期限として、温暖化対策とエネルギー政策に関する政府の重要な2つの提案について、一般の国民からの意見募集(パブリック・コメント)が行なわれています。

今月いっぱい(2015年6月)を期限として、温暖化対策とエネルギー政策に関する政府の重要な2つの提案について、一般の国民からの意見募集(パブリック・コメント)が行なわれています。私たちの暮らしに、未来に、深くかかわるこの問題。ぜひ、皆さんも国にご意見を届けましょう。

どうなる?私たちの未来

温暖化やエネルギー政策なんて日常生活とかけ離れていてぴんと来ない... と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は私たちの生活に大きくかかわることです。

今の私たちの生活に欠かせないエネルギー(電気も含む)を、2030年に向けてどこからとってくるのか?

福島原発事故の前のように原発に大きく頼るのか?

これからもCO2排出量の多い石炭などの化石燃料に頼るのか?

それともクリーンだけど今はちょっと高い再生可能エネルギーを使っていくのか?

それを決める重要な提案なのです。

そしてエネルギーについて決めることは、そのまま地球温暖化対策をどのようにするのかを決めることでもあります。

これは、日本の2030年に向けての温暖化対策のあり方や、将来のエネルギーのあり方について、みなさんの声を政府に届けるチャンスです。ちょっと難しいと思うかもしれませんが、意外と簡単です。ぜひ、意見を提出してみてください。

温暖化対策とエネルギーの目標についての意見募集

実質的に約1カ月(2015年6月)の期限で、現在、2つの重要な政府提案についての意見が募集されています。

これらは、いずれも、日本の将来へ向けての方向性を決めるといっても過言ではない、非常に重要な提案で、多くの市民の声が反映されるべきものです。

日本に対する海外からの評価にも大きく影響します。

地球温暖化に、日本はどう取り組むべき?

1つは、日本の2030年に向けての温室効果ガス排出削減目標を含む、日本の温暖化対策の案です。

これは、日本が温暖化対策にこれからどう取り組んでいくのかという基本的な詩性とともに、2030年に向けての具体的な温室効果ガス排出量削減目標などが書かれています。

公式には、「日本の約束草案(政府原案)」と呼ばれています。

この「政府原案」は、日本国として、国連に提出する前に、政府が案としてとりまとめたものです。

鍵となるのは、やはり2030年に向けた温室効果ガス排出量の削減目標。

WWFジャパンも何度も声明を出していますが、政府の案は、危険な温暖化の防止に貢献するには、はなはだ不十分な目標(2013年度比26%削減)です。

原発を増やす!?日本のエネルギーの未来は?

もう1つは、2030年のエネルギーの姿を描いた「長期エネルギー需給見通し(案)」です。

これは、メディア等では一般的に「エネルギーミックス」の案と呼ばれています。

「見通し」という名前ですが、実質的には、2030年にむけた、各エネルギー源の目標となっています。

注目されているのは、特に電力に関する割合で、原子力が20~22%という新規増設かもしくは寿命延長を前提とした数字になっていたり、(CO2排出量が多い)石炭火力がほぼ現状維持の数字になっていたりする一方で、再生可能エネルギーの目標が低く(22~24%)抑えられていたりします。

どうやって提出するの?

コメントの書き方ガイドをご用意しました!

「これまで書いたことないけど、書いてみようかな」という方向けに、簡単なガイドを以下に用意しました。

意見を提出するというと、かなり大変なことのように思えますが、意見を提出する作業そのものはそれほど難しいものではありません。政府にみなさんの声を直接届けるチャンスです。

参考にして頂き、ぜひ書いてみてください。

関連情報

注目記事