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2015年02月13日 01時10分 JST | 更新 2015年02月13日 01時10分 JST

Tiger Mum on a Budget

タイトル"Tiger Mum on a Budget"(意訳:お金をかけずに教育ママ)は夫が私に付けたあだ名です(笑)。最後に付けた「お勧め美術館・博物館リスト」を見てわかるように、ロンドンの博物館はものすごいクオリティの高さでほとんど無料なので冬は足しげく家族で通っています。

『クリエイティブ教育のための博物館』の続編。 タイトル"Tiger Mum on a Budget"(意訳:お金をかけずに教育ママ)は夫が私に付けたあだ名です(笑)。 最後に付けた「お勧め美術館・博物館リスト」を見てわかるように、ロンドンの博物館はものすごいクオリティの高さでほとんど無料なので冬は足しげく家族で通っています。

1歳台から楽しめる博物館ですが、しっかり会話ができるようになってからより楽しくなってきました。 とはいえ、まだ長男(来月5歳)も幼児なので"興奮して館内を走り回る息子2人を追いかけ回すだけで疲れた"なんてことにならないためにちょっとした工夫があります。

  1. テーマを絞る

  2. 数日前から博物館の話をして盛り上げる

  3. 展示物とすでに子どもが持っている知識・経験をつなげて話す

例をあげます。

最近、宇宙にはまっている息子たち。 South Kensington駅近くの博物館御三家のひとつサイエンス・ミュージアムに宇宙を見に行くことにしました。 目的物はこれ。

大人気の「宇宙」の部屋に巨大な地球が回っています。 太陽に面した半球は明るく照らされ、半球は暗くなります。 プロジェクターで地球上に雲が映し出されたり、夜に明るい都市だけが光ったり、次々変わるのでこの地球を見ながらいろいろな話をします。

「イギリスはどこにある?」

「日本は?」「オーストラリアは?」

「今イギリスは見えるけどオーストラリアは暗くて見えないね、どうしてかわかる?」

「イギリスが昼の時、オーストラリアは夜だからだよ」

「オーストラリアのおばあちゃんとSkypeでいつ話す?」「いつも朝しか話せないね、どうして朝しか話せないかわかる?」

・・・(延々と続く)

これひとつで地球の自転(太陽が東から上る理由)、北半球・南半球、天気・季節の変化、世界の大陸、日本・オーストラリアの場所、北極と南極はなぜ寒いか、太陽系の中の太陽と地球、都市への人口集中などなどいろいろな話ができます。 この年頃は「なぜ? どうして?」の連発なので、なるべく本人の知識や経験に沿わせながらどんどんいろいろな方向に広がりが出るような話し方をするのがコツ。

もうひとつの例。 世界第2位の入場者数を誇る大英博物館(1位はルーブル美術館)。 いつ行っても激混みだし、文化や歴史に関する展示物は4歳には難易度が高いと思っていましたが、長男の最近のお気に入り。

ギリシャ・クレタ文明の部屋で。

「この部屋の中で、牛とヤギ・羊を探してみよう!」

(壷などの土器に描かれた牛とヤギ・羊を探す)

「さっきの中国の部屋覚えてる? 龍がいっぱいいたねー。 じゃあ、この部屋で龍も探してみよう!」

「龍いなかった? どうしていなかったんだろう? 中国にはいるのにギリシャにはいないんだねー」

「お友達のCくん、ママと知らない言葉で話してたね? あれ何語かわかる?」

「ギリシャ語っていうギリシャで話されてる言葉だよ。 じゃあ地図でどこにあるか見てみよっか?」

・・・(延々と続く)

隣のエジプトの部屋がミイラとロゼッタストーン目当ての観光客で朝のラッシュアワー並みに混んでいるのに対し、空いているギリシャの部屋でゆっくりと、ギリシャの地理、気候・風土、昔の人の服装、言語、戦争などいろいろな話ができます。 コツは展示物の説明文にとらわれないこと。 超スピードで発達している子供の脳にはすでに沢山のことが詰まっているので、それを見つけてつなげてあげる感じ。

少しコツがいりますが、前エントリーに書いたように博物館で有料・無料で子供向けにいろいろなリソースが手に入りますし、大英博物館クラスになると専属のスタッフがいて学校の教師向けの資料も手に入ります(→The British Museum: Free resources for visits and in the classroom)。

以前、日経ビジネスオンラインのクリストファー・ロイド氏へのインタビュー『東京大空襲なんて初めて知りました』

国や科目の枠を超えた歴史の本を作りたかった

にいたく共感しました。 博物館はこれができる場所です。 著書『What on Earth Happened?』(邦訳:『137億年の物語―宇宙が始まってから今日までの全歴史』)は買ったもののすごいボリュームで全然読み進められていませんが・・・

以下はおまけ、お金をかけずに教育ママ(パパ)になれる年齢別お勧めリストです。

 

■ 独断と偏見で選ぶ、年齢別お勧め美術館・博物館 in ロンドン

*年齢はこの年齢以上から向いているという意味でもちろん大きい子でも大人でも楽しめます。

*(  )内は館内に入る料金、特別展やイベント・ワークショップなどは別料金です。

- 1歳から

London Transport Museum(大人1年間有効 £18、子供無料)

Natural History Museum(入館無料)

- 2 - 3歳から

Science Museum(入館無料)

V&A Museum of Childhood(入館無料)

- 4 - 5歳から

The British Museum(入館無料)

Victoria and Albert Museum(入館無料)

National Maritime Museum(入館無料、船は有料)

Grant Museum of Zoology(入館無料)

- 6 - 7歳

Tate Modern(入館無料)

The Geffrye Museum of the Home(入館無料)

National Army Museum(入館無料)

- 8歳以上

この年齢になると何でも楽しめます、美術館も全部入ってきますね。

National Gallery(入館無料)

Tate Britain(入館無料)

Royal Academy of Arts(企画展ごとに異なる)

Imperial War Museum London(入館無料)

Wellcome Collection(入館無料)

Sir John Soane's Museum(入館無料)

The Wallce Collection(入館無料)

(2015年2月9日「世界級ライフスタイルのつくり方」より転載)