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2018年05月07日 11時19分 JST | 更新 2018年05月07日 11時19分 JST

育児を夫婦で満喫しよう その2 出産祝いを何にするか困ったら入院中の個室利用代を援助してあげましょう

妻の入院は6日間の予定です。しかし、この6日間は人生で一番体を休めなくてはいけない6日間です。

育児を夫婦で満喫しよう

私は2016年、長男出産後に前妻を亡くしたため、産後の育児を夫婦で楽しむという経験ができませんでした。

翌年に今の妻と再婚し、2018年4月23日、次男が無事に誕生しました。前妻とは成しえなかった、夫婦の共同育児を今度こそ満喫しようと思います。

20時間の陣痛を経て、次男を無事に出産した妻。大きな赤ちゃんだったため、「会陰切開」という赤ちゃんが出てくる所の一部をハサミで切って、赤ちゃんを取り出しやすくする処置をしたため、体も心もボロボロの様です。丸1日寝てない上、体中に痛みが走っています。その上、大泣きする赤ちゃんまでいるわけです。

午前2時に出産し、2時間ほど分娩室で色々な処置をした後、午前4時くらいに病室へ案内されました。

病室へ入り、私は「これはまずい」と即座に感じました。部屋は4人部屋で、他の3人全員が赤ちゃんを産んだばかりのお母さんだったのです。つまり、4人部屋ですが、実際は8人いるのです。

赤ちゃんが一人泣けば、別の赤ちゃんが泣き、夜中の大合唱が始まります。昼間は、ひっきりなしに助産師さんたちが出入りし、他のお母さんたちに大きな声で話しかけます。

助産師さんたちは、耳が遠い人にもしっかり大事な情報を伝えられるよう、普段から大きな声で話すように心がけているということです。

話される内容は、お母さんの体の大事な部分のお話しで、他の男性には聞かれたくないような話まで含まれてしまいます。

妻の入院は6日間の予定です。しかし、この6日間は人生で一番体を休めなくてはいけない6日間です。赤ちゃんが寝た時のみ、母親は寝ることが許されます。

しかし、この部屋では赤ちゃんが寝ていたとしても寝れる保証は全くありません。私の長男は中東ヨルダンの病院で産まれたのですが、妻が亡くなって、その病院をすぐにでも出たくなり、長男が生まれた次の日に退院しました。

しかし、二日間ほとんど睡眠を取れていなかったため、長男と二人きりになることができず、小さい子どもがいる友人宅にお邪魔し、友人が夜通し起きて長男を抱き続けてくれ、私は静かな個室で寝かせてもらいました。

その時の記憶が蘇り、出産で疲れ切った妻が新生児が他に3人もいる部屋に6日間もいたら精神的におかしくなってしまうのではないかと思いました。他のお母さんと情報共有できる場になればまだいいのかと思いましたが、授乳や検診に備え、全員カーテンを閉め切っているので、自由に会話ができるような雰囲気でもありません。

しかも、病院の面会時間は午後2時から午後8時と決められ、私が午前8時に行ったら、「同じ部屋にいる他のお母さんの検診などありますので、できるだけ面会時間を守ってください」と言われました。

確かに、女性の大事な部分の検診中に同じ部屋に知らない男性がいるのは嫌だと思います。しかし、産まれてきたばかりの息子に会いたい時間に会えないのは父親としてはきついです。

私は思い切って妻に聞いてみました。「個室に移れたら移ろうか?」。妻は「ああ。そうだね。でもお金かかると思うよ」と答えました。睡眠時間はお金に変えられません。

私は病院の案内を見たら、個室にも色々種類があり、一泊5000円から10000円までありました。私はスタッフステーションに行き、「すいません。もし個室が空いていたら移りたいのですが」と尋ねたら、「今は満杯で、すでに空き待ちの人が2人います」と言われました。

「わかりました。そしたら、空き次第、お知らせください」と伝えました。助産師さんは私に申請書を渡し、10000円の部屋なら次の日に空くかもしれないとのことでした。5泊で50000円です。私はさすがに少しひるみましたが、妻の健康のためなら仕方ないと思いました。夫婦で新生児の育児をスタートするお祝いだと思えば安いものです。

そういえば、複数の友人から「結婚祝いを贈りたいから何がいいか教えてくれ」と言われたままになっていたことを思い出し、早速、「妻に出産を頑張ったというお礼に最高の部屋をプレゼントしたいからその援助をお願い」と頼んだら、「わかった」とすぐに返事が来ました。

翌日、助産師さんが「部屋の準備ができました」と言いに来てくれ、引っ越しました。引っ越すと言っても、ベッドをそのまま動かすだけなので、想像以上に簡単でした。入ってみると、まず2畳くらいの前室があり、冷蔵庫に台所とお手洗いがありました。お手洗いにはシャワーとバスタブがありました。

そして、前室の扉を開けると、10畳くらいのスペースにテレビ、ソファ、テーブル、机、イス、洋服ダンス、ベッドがありました。妻は「わーすごいね!」と言った。人気ドラマ「白い巨塔」の財前教授が使った部屋みたいだった。

個室に移った効果は想像を超えるものでした。

まず、助産師さんたちが面会時間外に私が訪問することに何も言わなくなりました。(ありがとうございます!)妻の睡眠時間が増えるだけでなく、訪れたお客さんとも気楽に交流できますし、何より親子間のコミュニケーションが取りやすくなりました。

妻は「相部屋の時は、他の人に迷惑をかけないように気を使って、子どもに話しかけるのでさえ躊躇してしまった。話しかけるとしてもコソコソとしかすることができなかったけど、ここならいくらでも話しかけることができる」と言いました。

私も、相部屋だと抱っこしてもイスに座ることしかできませんでしたが、ここなら、ソファに横になって息子と一緒に寝ることだって可能です。

次にシャワーです。相部屋の時は、病棟に一つだけある共同シャワーを前日に予約しなければなりませんでした。

しかし、予約した時間に赤ちゃんが泣いたり、お乳を欲しがったりしたら、大変です。「赤ちゃんが寝たらいつでもシャワーが浴びれるようになって快適」と妻は話してくれました。

これを聞いて、私は5万円なんて安いものだと思いました。もし、大事な人の出産祝いに何を贈ればいいのかわからない方がいたら、「個室使用補助」と題した封筒を送ってあげてください。

出産直後にできる限りリラックスさせてあげられるかどうかが、その後の育児に多大な影響を与える可能性があります。私は出産前から病院に個室を希望することを伝えておくべきだったと深く後悔しています。

妻に「私が個室に移ることを提案してなかったら、自分から言い出すことができていた?」と尋ねてみました。妻は少し考えてから「いや。言えてなかったと思う」と返答しました。妻は、とにかく何でも一生懸命やってしまう性格で、育児にとって一番大事な「少し手を抜こう」というのができません。

なので、ここは隣にいる私が妻に少しでも楽をさせてあげられたらと思います。