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2018年04月27日 11時24分 JST | 更新 2018年05月10日 20時54分 JST

麻疹(はしか)を理解し、身を守るための21の質問 ~症状、リスク、そして予防接種

麻疹についての正しい理解を身に着けることが大切です。

(画像はイメージ)
SCHNEYDER MENDOZA via Getty Images
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3月19日の深夜、沖縄観光に来ていた30代の台湾人男性が、発熱と発疹を訴えて、私が働いている沖縄県立中部病院の救命救急センターを受診されました。

翌朝、この患者さんを診察した私は、麻疹の典型的な症状を認めながらも、すぐには信じられず台湾人医師の友人に確認のメッセージを送りました。その彼の回答も「台湾は麻疹を排除している。昨年は輸入症例が1例だけだった」というもので、信じられないというものでした。

日本語も英語も話さぬ患者からの聴取には時間がかかりましたが、つい最近までバンコクに滞在していたことが分かりました。やはり麻疹の可能性が高いと考え、本人には念のため入院していただき、保健所に遺伝子検査の依頼を提出したところ・・・ なんと麻疹が確定しました。

これが始まりでした。

その後、沖縄県では70人以上へと感染が拡がっています。幸いなことに、これまで重症者は1人も認めていませんが、たった1人の麻疹患者の流入によって、次々に県内各地で感染者が発見されるのは、なかなかの恐怖でした。ただ、その一方で県や市町村の動きも迅速でした。4月11日には、県民向けに緊急アピールを公表。麻疹により多くの乳児が死亡した過去の経験から、6ヶ月から1歳未満の乳児へのワクチン接種を公費で行う方針を示しました。

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現在、沖縄県民の皆さんの理解と協力もあって、どうやら流行のピークは越えた印象があります。診断された人は外出自粛を守ってくださっています。沖縄ならではの支え合い"ゆいまーる"も機能しているようです。ワクチンが不足している人への接種も進められていて、なかには企業単位でのワクチン接種が行われていると聞いています。

ただ、残念なことに、愛知県でも患者の発生を認めてしまいました。今後、全国に拡がる可能性も否定できません。この機会に、注意すべきこと、予防できること、そして万が一、感染してしまったらどうすべきか、麻疹についての正しい理解を身に着けることが大切です。

目に見えないまま、人から人へと感染する病気は不安を駆り立てるものです。いろいろな中傷が流されたり、意味のない対策や過剰な対策に振り回されることもあります。私は、この1ヶ月のあいだ麻疹に関する問い合わせを受けてきましたので、それに答える形で、やっかいなこの感染症について解説してみたいと思います。

質問1 麻疹とは、どのような病気なのですか?

麻疹に感染すると、10~12日の潜伏期をへて、のどの痛み、結膜炎、鼻水やくしゃみといった風邪と似た症状が出てきます。最初の頃は、発熱があっても38度台で、市販の風邪薬で様子をみようとする方も少なくありません。病院を受診したとしても、ここで麻疹と診断することは難しいと思います。もっぱら風邪薬を処方されて帰宅です。

ところが、この風邪のような症状が2~4日出たあと、赤いぶつぶつ、発疹が出現します。最初は首のあたりに出て、それが全身に広がってゆくのです。この頃になると39度を超える高熱が出始めます。のどの痛みも強くなり、息苦しくなったり、結膜炎がひどくなったりと、かなり苦しい状態になります。

3~4日、そうした症状が続いたあと、ゆっくりと回復して発疹が消えてゆきます。麻疹の特効薬はないので、解熱鎮痛薬などを使いながら体の回復を待つことになります。

質問2 麻疹に感染すると1週間ぐらいで回復するそうですが、さらに悪化させてしまう人もいるのですか?

はい、一部の患者さんでは、さらに重症の合併症へと移行してしまうことがあります。約6%が肺炎を合併するとされ、乳児の主な死因となります。また、頻度は低いものの脳炎を合併することがあり、思春期以降の主な死因となります。また、妊婦は重症化しやすく、流産の原因になるとの報告もあります。

そして、麻疹から回復した後も、数週間から数ヶ月にわたって免疫が低下した状態になることも分かっています(MJ Mina et al: Science 08 May 2015: 348, 694-699.)。様々な感染症にかかりやすくなっているので、麻疹が治ったと思っても、しばらくは手洗いをしっかりするなど感染予防を心がけてください。

さらに、麻疹が怖い理由のひとつとして「亜急性硬化性全脳炎(SSPE)」という病気があります。感染後に脳にウイルスが持続感染して、発症から4~8年後に発症します。知能障害や運動障害が出て、ゆっくりと亡くなってしまいます。数万人に1人と稀ではありますが、幼児期に感染したことが原因で、小学生で亡くなってしまうといういたましい病気です。

質問3 数日前からの発熱に加えて、今日から赤い発疹が出てきました。麻疹に感染しているかもしれません。どのように病院を受診したらよいですか?

麻疹の感染力というのは極めて強力です。ですから、麻疹に感染しているかもと思われたら、自分自身を守りながらも、周囲にうつさないようにすることも大切です。たとえば、病院を受診するにあたって、公共交通機関を利用しないようにしてください。

自家用車がない場合には、ワクチンを2回接種していることが確認できる友人、あるいは中高年の親族などに送迎を依頼してください。もちろん、途中でコンビニや薬局に立ち寄らないことも大切です。どうしても移動手段がみつからないときは、最寄りの保健所に相談してみてください。

産科クリニックなど、麻疹の診療を行わない医療機関も考えられますが、原則としてすべての医療機関で診てもらうことができます。ただし、待合室で感染を拡げたりすることがないよう、受診方法について、あらかじめ受診しようとしている医療機関に電話で問い合わせてください。

質問4 麻疹に感染したとき、どれくらい外出を自粛しなければなりませんか?

学校保健安全法に基づく規則では、「解熱して3日が経過するまで」となっています。一方、国際的には「発疹出現して4日が経過するまで」とされています。おおむね、どちらも同じぐらいのタイミングになりますが、「解熱して3日もしくは発疹出現して4日のどちらか長い方」としていただくのが確実です。なお、麻疹の感染力が始まるのは、「発症前日から」とされています。

質問5 マスクを着用すれば、麻疹を予防することができますか?

いいえ、通常のマスクでは予防することはできません。麻疹のウイルスは極めて小さく、そして、乾燥した状態でもフワフワと空気中を漂いながら人から人へと感染するからです。その粒子は通常のマスクを通過してしまうので、私たち医療者はN95マスクという特殊なマスクを装着しています。

たとえば、インフルエンザが感染するのは、咳やくしゃみの飛沫がとどく「2メートル以内」と言われます。ところが、はしかは同じ電車に乗っていても感染します。インフルエンザに比べると、その感染力は10倍と言われます。

質問6 家族が麻疹を発症しました。同居している家族で予防する方法はありますか?

麻疹の罹患歴がなく、2回の予防接種歴もない方、すなわち免疫が十分でない同居者がいるときは、家庭内で感染してしまう可能性が極めて高いです。

曝露してから72時間以内であれば、緊急でワクチンを接種することで感染防御もしくは症状緩和が期待できるとされます。とくに合併症のリスクが高い乳幼児では、接種することを考えてください。

曝露後6日以内であれば、免疫グロブリンを注射することで感染防御もしくは症状緩和が望めます。ただし、生物製剤なので副作用のリスクもあります。ワクチンを接種することができない妊婦などで、緊急に予防する必要がある方については医師に相談してください。

質問7 中高年は麻疹に感染しないと聞いています。本当ですか?

かつて、はしかは日本社会に定着していました。たびたび流行が起きて、すべての日本人が大人になるまでに感染していたのです。ですから、ほとんどの中高年は、すでに感染しているものと考えられています。実際、近年の患者報告をみても50歳以上の方は極めて稀であり、麻疹に感染しうる人はほとんどいないと考えられます。

質問8 子どもの頃に、麻疹にかかったことがあると言われています。私には免疫がありますか?

はい、本当に麻疹に感染したことがあるなら、あなたには生涯にわたる免疫があります。ただし、昔は、抗体検査や遺伝子検査など、麻疹を確定診断するための技術はなく、診察した医師が所見だけで麻疹と診断していました。このため、風疹など別の感染症であった可能性もあります。

なので、あなたがこれから妊娠を予定しているとか、子どもの保育に関わる仕事をはじめるとか、確実に麻疹の免疫を身に着けておきたい場合には、過去の感染の記憶によらず、2回のワクチン接種を完了させておくことを私は勧めます。

なお、5千円程度の料金がかかりますが、血液中の抗体価(免疫力の指標)を調べる方法もあります。近くの診療所でも調べてもらえると思います。相談してみてください。

質問9 私は35歳です。2回のワクチン接種を完了していますか?

日本で定期接種が開始されたのが1978年からです。当時は1歳から7歳半の方を対象としていたので、現在の年齢で言うと41歳以下の方は1回は接種を受けているはずです。

そして、2006年から現在の制度に変わります。つまり、1歳と就学前の2回の定期接種になったんですね。ただ、ここがちょっとややこしいのですが、その後、1990年生まれまでの方に対して、フォローアップで2回目の接種も行われました。つまり、現在の年齢で言うと28歳以下の方は2回の接種を受けているはずです。

ただ、これはあくまで制度上のことです。その制度に従って、きちんとワクチンを接種したかは別の問題です。あなたのワクチン接種歴を知ることができる手がかりは、母子手帳を確認することです。もしどうしても見つからないときは、市町村によっては接種記録を保存していることがあります。問い合わせてみる方法もあります。

質問10 日本は、麻疹の「排除状態」だとWHOから認定されているはずです。それなのに、なぜ、麻疹の流行があるのですか?

日本は土着のウイルスを根絶することに成功し、2015年に、世界保健機関(WHO)から麻疹排除国として認定されています。これは1978年以来、日本で続けられてきた定期接種の成果だと考えられます。

現在41歳以下の方々の多くが、1回はワクチンを接種しています。これにより、その子ども時代には麻疹の流行がなくなりました。麻疹が日本社会から排除されてゆき、ワクチンを接種している人が多数いることで、接種していない人でも感染せずにすむようになりました。

ただ、残念なことに、この子ども時代に1回しか接種していない人たちは、現在は免疫が失われています。2回接種しないと免疫記憶が次第に落ちていくからです。こうして、はしかに感染したこともなく、免疫も十分にないという世代が日本に生じてしまったのです。

世界では、いまだ麻疹はありふれた感染症です。たとえば、昨年のタイやマレーシアでは2千人前後、中国5千人、インドに至っては5万人以上のはしか患者が発生しています(WHO: Measles and Rubella Surveillance Data)。これらの国々と日本との人的な交流はかつてないほど活発になっています。日本の土着ウイルスの根絶後も、毎年のように日本に麻疹が持ち込まれ、とくに28歳から41歳までの方々を中心にアウトブレイクが繰り返されているのです。

東京オリンピックをはじめ世界との交流は密になっていく以上、安心することはできません。天然痘のように世界から麻疹が根絶されるまで、いまの子どもたちが定期接種をしっかり受けることはもちろんですが、ワクチンを2回接種できていない人についても、どうか接種を完了させていただければと思います。

質問11 こんなにお金をかけてワクチンを接種するよりは、子どものうちに感染してしまった方が良いのではないですか?

たしかに昔はそうやって、日本人は免疫をつけてきました。ただ、そのことによって、少なからぬ子どもたちが亡くなってきた事実にも目を向けるべきだと思います。

いま、日本では約100万人の出生ですが、その全員がワクチンを接種しないことで麻疹に感染してしまうとしたら、毎年、約千人の子どもたちが死亡するでしょう。麻疹のワクチンが普及することにより、めったに死亡する子どもが出なくなりました。私はワクチンを接種した方がよいと思います。

質問12 2回の予防接種歴があれば、確実に麻疹への感染を予防できるのですか?

いいえ、残念ながら確実とは言えません。2回のワクチンを接種した後でも、十分に免疫がつかない人が約3%いると言われます(CDC: Measles, Mumps, and Rubella (MMR) Vaccination: What Everyone Should Know)。

ただし、このような人が感染した場合には、高熱が出ない、発熱期間が短い、発疹が手足だけで全身には出ないなど、もっぱら軽症で推移することも分かっています。また、周囲への感染力も弱いと考えられています。

質問13 ワクチンを1回接種すれば、しばらくは感染しないのですか?

はい、1回接種すると数年は免疫があると考えられます。麻疹に感染しないとは言えませんが、周囲に感染させるほどは発症しないことが多いです。日本の定期接種において、1回目を1歳で接種してから2回目を就学前まで待つ理由でもあります。

これまで1度もワクチンを接種していない方について、もし、いま沖縄旅行を予定されているのであれば、ぜひ1回は接種してからいらしてください。その意義は十分にあります。ただし、感染しないとは言えません。そこは理解してください。

いずれにせよ、麻疹への免疫を生涯にわたって確実なものにするためには、2回目の接種を終わらせることが必要です。この2回目については、1回目から28日以上を空けてから接種してください。

質問14 1回しかワクチンを接種したことがありません。沖縄旅行の直前に2回目の接種すれば大丈夫ですか?

ぜひ、2回目のワクチンを接種してから沖縄に来てください。よく、ワクチン接種は2週間前までにと言われます。たしかに、抗体価(免疫力の指標です)の十分な上昇がえられるには2週間ぐらいかかると言われます。ですから、旅行の2週間前までに接種できれば、より良いでしょう。

ただし、麻疹のワクチンは曝露(患者さんに接触)してから72時間以内の接種でも感染防御もしくは症状緩和が期待できるとされます。つまり、出発直前に接種することでも旅行中の防御に貢献すると考えてください。

ただし、何事にも絶対はないということは理解してください。もし、あらゆるリスクを回避したいのであれば、沖縄旅行はキャンセルすべきだし、愛知県でも発生していることを考えると、本土でも外出しない方がいいかもしれません。

リスクについて正しく理解し、それを許容できるだけ最小化させる方法を身に着けることだと思います。その落としどころは人によって異なります。妊娠している方、乳児連れの方、基礎疾患のある方、あるいは旅行の重要性など、それぞれに判断していくしかありません。

質問15 麻疹のワクチンを接種することができない人はいますか? そうした人が麻疹から身を守る方法はないのですか?

妊娠している女性は接種することができません。また、明らかな免疫不全の方、たとえば先天性の免疫不全症、白血病、悪性リンパ腫、化学療法、放射線療法、大量のステロイド投与を受けている方、そして移植患者はワクチンの接種が適切ではない可能性があります。HIV陽性者についてはCD4値を見て慎重に判断する必要があります。

これらワクチンを接種することができない人が、麻疹の患者さんに接触してしまった場合には、免疫グロブリンという生物製剤を注射することで感染を防御できる可能性があります。72時間以内に注射する必要があるので、早めにかかりつけの医師に相談してください。

質問16 麻疹のワクチンが手に入らないと言われました。MRワクチンを接種しても良いですか?

日本では麻疹ワクチンの生産量は少なく、流通しているのは、MR(麻疹と風疹の混合)ワクチンがほとんどです。麻疹の免疫がないということは、風疹の免疫もないのが通常ですから、この機会にMRワクチンを接種することをお勧めします。

質問17 私は妊娠しています。沖縄への旅行を延期すべきですか?

妊娠している方であっても、免疫のある方は心配することはありません。2回の予防接種歴があるかどうかを確認してください。そして、ワクチンを2回接種していれば、通常は大丈夫だと考えてください。ただ、必ず主治医に旅行の計画について相談するようにしましょう。

もし、2回のワクチン接種が完了していない妊婦さんについては、(里帰り分娩の予定など)よほどの事情がない限り、あえて今、沖縄への旅行を行うことはお勧めしません。もちろん、沖縄県だけでなく、いまは愛知県でも麻疹の発生が報告されていると聞いています。しばらくは人込みを避けるなど、感染予防を心がけていただきたいと思います。

質問18 10ヶ月の乳児を連れて沖縄を旅行しようと思います。大丈夫でしょうか?

ワクチンの定期接種は1歳からです。このため、まだ1度も麻疹のワクチンを接種したことがないはずです。乳児が麻疹に罹患すると、肺炎などの合併症を来しやすく、感染のリスクは極めて高いと考えてください。よほどの事情がない限り、あえて今、沖縄への旅行を行うことはお勧めしません。

沖縄県では、県内すべての6カ月~1歳未満のお子さんを対象にワクチン接種の費用を補助しました。もし、どうしても沖縄を訪れなければならない事情があるときは、麻疹のワクチンを接種してから沖縄にいらしてください。

なお、6カ月~1歳未満へ接種しても免疫記憶が十分でないことから、定期接種の前倒しにはなりません。あくまで緊急避難的な対応となります。1歳になれば、第1期の定期接種を受けなければなりません。

質問19 5ヶ月の乳児がいます。ワクチンを接種することができますか?

いいえ、6ヶ月未満の赤ちゃんへのワクチン接種は推奨されていません。ワクチンによって免疫を構築する力が十分でなく、逆にワクチン株で発症してしまうリスクすら考えられるからです。

もし、お母さんが2回のワクチン接種歴があったり、麻疹の罹患歴があれば、赤ちゃんにも移行抗体(胎盤を通じて胎児に与えられた抗体)があります。これにより感染を予防する効果が期待できます。ただ、完全とは言えないので、やはり流行している地域には立ち入らない、人混みを避けるなどの配慮が必要だと思います。また、赤ちゃんに日常的に接する人たちについて、麻疹のワクチンを2回終了させておくことも大切です。

質問20 初発例は台湾からの旅行者と聞いています。どうして検疫で阻止することができなかったのですか?

沖縄県は、人口140万の小さな県ですが、年間約1千万人の観光客が来ます。うち外国人が270万人です。中国や東南アジアからの旅行者が急増しているので、私たち感染症を専門とする医師は、様々な感染症の流入を警戒しています。まあ、今回の麻疹についても、来るべくして来たという印象です。

検疫で阻止できる感染症もありますが、麻疹は不可能です。なぜなら、最初は風邪のような症状しかなく、本人はもちろん、医師ですら麻疹を見抜くことはできません。

この台湾人旅行者が来院されたのも、全身に発疹が出てからでした。当初は本人も「ただの風邪」と思っていたようで、この男性を責めることはできないと思います。むしろ、多くの外国人旅行者を受け入れるようになった私たち社会が、こうした事態を想定して個々に守っていく必要性を痛感しています。

質問21 沖縄県や愛知県では、いつまで麻疹の流行が続くのでしょうか?

誰にも予測できませんが、今後も各地で散発することは十分に考えられます。沖縄県や愛知県以外が安全圏だと思わないでください。また、台湾のせいにしたり、沖縄のせいにしたりしないでほしいと思います。もちろん、それぞれに感染を拡げない努力をすべきですが、それでも広がる感染症はあります。

過去の国内での経験によれは、しっかり周囲で取り組みをすれば、数十例の感染で抑え込むことができています。沖縄県でも、先月末に発生して以降、70人を超えるまでに感染が拡がりましたが、下図のように4月中旬以降は穏やかになっており、麻疹の感染力の強さからすると抑え込みができていると実感しています。

沖縄県民の皆さんの理解と協力のたまものだと思います。診断された人は外出自粛を守ってくださっています。ワクチンが不足している人への接種も進められています。まだ時間を要するとは思いますが、第3波をピークとして、沖縄県の流行が終息へと向かってくれることを期待しています。

ただ、大型連休で、また一気に沖縄県は過密状態になります。気を抜くことがないよう、私たち医療者もとりくんでいきたいと思っています。

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