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2016年01月19日 00時41分 JST | 更新 2019年01月04日 10時48分 JST

『ギフトエコノミー』はポスト資本主義!? 消費者から貢献者へ

ギフトエコノミーとは、「等価交換を主とする今の経済」ではなく「見返りを求めず、与えることを優先する経済」のことです。

先日、日本に一時帰国していたときに友人から「ギフトエコノミー」という言葉を

初めて聞きました。

ギフトエコノミーとは、「等価交換を主とする今の経済」ではなく、

「見返りを求めず、与えることを優先する経済」のことです。

"Give & Take" よりも "Give & Give"。

ギフトエコノミーの実践例として、有名なものにカルマキッチン(レストラン)が

あります。

いろんなメニューが取り揃えてありますが、値段は一切書かれていません

食後、テーブルには伝票の代わりに「封筒」が置かれます。

その中のカードには、以下のことが書かれています。

 ・この食事は前の人からのギフトなので、代金は0円

 ・この循環を続けたいと思えば、封筒に無記名で寄付を残すことができる

 ・封筒は閉店後に開封されるので、誰がいくら払ったか、もしくは払わなかったかは分からない

代金を支払う必要はないにも関わらず、支払わない人はほとんどいないそうです。

何かを受け取ったら、何かを返さないと居心地が悪くなるからというのもあるでしょう。

また、与えることで「幸せ」や「豊かさ」を感じられるからというのもありそうですね。

ランチを持ち寄って与え合うフィジーの女子高生

交換ではなく「循環」

見返りではなく「贈り物(ギフト)」

そういう考え方をGiftivism(ギフティビズム)というようです。

映画「ペイフォワード」の世界を現実にした感じですね。

私が住むフィジーはまさにGiftivismに満ちています。

フィジー語にはケレケレ(kerekere)という言葉があり、英訳すると、

giving without expectation(見返りを期待せずに与えること)です。

フィジーで公園を散歩していると、ランチしているフィジー人たちから

「こっちおいで。一緒に食べよう」とよく声をかけられます。

ケレケレです。

また、普段の生活の中で私物(衣類や文房具、携帯、デジカメなど)を

無断で持っていかれてしまうことがよくあります。

与えることが当たり前の社会では、「私有」の感覚が小さく、

「共有」の感覚が大きいからです。

私のTシャツを無断で悪気なく着用するホストファミリー

「私のモノはみんなのモノ。あなたのモノもみんなのモノ」

やさしいジャイアンの発想です。

ポスト資本主義ともいわれる「ギフトエコノミー」

「足りないもの」ではなく「持っているもの」にフォーカスし、

それぞれが与え合う社会は、慣れてくれば非常に居心地がいいものです。

フィジー人の幸福度が世界一であるのも、フィジー人たちがGiftivist(ギフティビスト)

だからなのでしょう。

ギフトエコノミーが広まっていくためには、みなが「消費者」から「貢献者」へ

意識を変える必要があります。

2016年、「目の前にいる人に自分が与えられるものは何か?」を意識しつつ、

Giftivismを実践してみようと思います。