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姫路ゆかたまつりを荒らす「徒歩暴走族」とは?

2013年06月22日 22時24分 JST | 更新 2013年06月23日 16時21分 JST
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兵庫県姫路市で22日から始まった「姫路ゆかたまつり」のにぎわいを台無しにするような迷惑行為を繰り返す「徒歩暴走族」の存在が、主催者側の関係者の頭を悩ませている。

兵庫県姫路市に夏の訪れを告げる「姫路ゆかたまつり」が22~24日の3日間開かれている。祭りの様子を神戸新聞は次のように伝えている。

今年はメーン会場を姫路城前から同神社近くの城南公園に変更。「子どもゆかたパレード」が同公園に到着すると、特設ステージで姫路ゆかりの戦国武将・黒田官兵衛をPRするミュージカルなどが披露された。(神戸新聞 2013/6/22 20:43)

「姫路ゆかたまつり」は、姫路市立町にある長壁(おさかべ)神社で行われる。江戸中期の姫路城城主榊原政岑(さかきばらまさみね)により、庶民が浴衣姿で長壁神社へ参拝をすることを許した伝承が祭りの由来とされる。(公益社団法人姫路観光コンベンションビューロー「姫路観光情報 姫路ゆかたまつり」より)

西日本最大といわれる約800もの露店がならび、大勢の人で賑わう「姫路ゆかたまつり」に、騒ぎや迷惑行為を繰り返す「徒歩暴走族」が出没し始めたのは1996年ごろからと言われる。

徒歩暴走族とはどのような集団なのか。バイクや車で暴走行為を繰り返す暴走族と異なり、繁華街や大規模なおまつりなどに徒党を組んで練り歩き、周囲の人を威嚇しながら迷惑行為を繰り返すという。そのルーツは北海道にあるといい、冬場は路面凍結や豪雪によりバイクなどで暴走できないため、地元の暴走族が徒歩で繁華街を徘徊(はいかい)し始めたのがきっかけらしい。

徒歩暴走族はどんな迷惑行為を行ってきたのか。産経新聞によると、2000年には、兵庫県相生市で行われる「相生ペーロン祭」で警察官の詰め所が特攻服を着た集団に襲撃され、同年のゆかたまつりでは姫路駅前に徒歩暴走族とやじ馬が数千人集まり、大混乱が生じた。

駅前が車の乗り入れ禁止のため、徒歩暴走族は電車で姫路入りしてから特攻服に着替え、「バーリバリ」などとエンジンをふかす擬音を叫びながら、駅前のモニュメントによじ登ったり、バリケードで固めた県警機動隊に生卵やペットボトルを投げつけたりして暴れ回り、数十人の逮捕者が出る事態となった。(MSN産経ニュース 2013/06/22 12:00)

姫路市では2人以上で他人に不安を覚えさせる暴走行為を禁じる「姫路市民等の安全と安心を推進する条例」を2001年に制定・施行。2008年からは特攻服を着ること自体を禁止する改正条例を施行している。条例の効果で特攻服姿の徒歩暴走族は見られなくなったが、酒に酔った若者グループ同士の小競り合いは絶えないため、今年も市職員や県警、民間警備員、地元自治会、ボランティアら延べ約5300人の厳戒態勢を敷いている。

「姫路ゆかたまつり」は24日まで行われる。

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