麻生太郎氏「ナチス」発言を撤回 「誤解を招く結果となった」

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TARO ASO
This file picture taken on June 28, 2013 shows Japanese Finance and Deputy Prime Minister Taro Aso at a press conference in Tokyo. Aso has said Tokyo could learn from Nazi Germany when it comes to constitutional reform, prompting a rebuke from a Jewish human rights group. AFP PHOTO/FILES/Toru YAMANAKA) | AFP時事
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麻生太郎副総理は1日、憲法改正論をめぐり、ナチス政権を引き合いに「手口を学んだらどうか」などと発言したことについて、「誤解を招く結果となったので、ナチス政権を例示としてあげたことは撤回したい」とするコメントを発表した。

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麻生氏は1日午前、財務省で記者団に対し「私の真意と異なり誤解を招いたことは遺憾だ」と述べた上で次のように説明したという。

「憲法改正については落ち着いて議論することが極めて重要だと考えている。この点を強調する趣旨で、喧騒(けんそう)にまぎれて十分な国民的議論のないまま進んでしまった悪(あ)しき例として挙げた」と説明した。

さらに「私がナチスやワイマール憲法にかかわる経緯について極めて否定的にとらえていることは、全体の流れをみていただいたらはっきりしている」と語り、ナチス政権を肯定する立場ではないことを強調した。

(朝日新聞デジタル「麻生氏、ナチス発言を撤回 「改憲の悪しき例上げた」」2013/08/01 11:47)

内外で批判が広まっていることを受け、2日から始まる臨時国会前に幕引きを図ったとみられる。

麻生氏は7月29日夜に開かれた東京都内のシンポジウムで「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうか」などと発言。米国のユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が批判声明を出したほか、中国、韓国両外務省も批判するコメントを発表ドイツ紙ツァイト(電子版)も「ナチス時代を肯定的にとらえる発言をして、国際的な怒りを買った」と報じるなど、海外にも波紋が広がっている。

野党からも批判が上がっている。社民党の又市征治幹事長は31日、発言の撤回と閣僚・議員辞職を求める談話を発表。共産党の志位和夫委員長もツイッターで「憲法を機能停止させた(ナチスの)手口に学べというのか」と批判している。

一方、日本維新の会の橋下徹共同代表は1日午前、麻生氏の発言に関して「かなり行き過ぎた、ちょっと度のきついブラックジョークというところもあるのではないか」と大阪市役所で記者団に語った。時事通信が伝えた。さらに橋下氏は「憲法改正論議を心してやらなければいけないというのが(発言の)趣旨だったのではないか。(前後の文脈から)ナチスドイツを正当化した発言では決してない。国語力があれば、すぐ分かる」と述べたという。

菅義偉官房長官は1日の記者会見で「安倍内閣としてはナチス政権を肯定的に捉えるようなことは断じてない。我が国は戦後一貫して平和と人権を徹底的に擁護する社会を築き上げて、国際社会に貢献してきました。今後ともその方向性は全く変わらない」などと述べた。一方、国内外から批判の声が上がっていることについて、今後の対応を問われると「今私が述べたことにつきる。(麻生氏)本人の意図としては、静かな状況の中で憲法論議をすすめたいということだったが、例示が誤解を与えたということで、撤回されたということだと思う」と述べるにとどまった。

【参考記事】
麻生氏が発表したコメント全文

※内容を追加し、アップデートしました。(2013/08/01 13:43)

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