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卵巣凍結保存、がん治療後に体内に戻して妊娠可能に 順天堂大、国内初

2013年09月03日 19時21分 JST | 更新 2013年09月03日 19時21分 JST
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Female reproductive system, computer artwork.


抗がん剤治療で機能が失われる前に卵巣を摘出して凍結保存し、治療後に体内に戻して機能を回復させることに順天堂大などのチームが成功した。名古屋市で開催される日本産科婦人科内視鏡学会で6日に発表する。がん治療後の移植と機能回復の報告は国内初という。MSN産経ニュースが伝えた。

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NHKによるとこの手術を行ったのは、順天堂大学医学部の菊地盤先任准教授らの研究グループ。研究グループでは、がんの一種、悪性リンパ腫の20代の女性から卵巣の一部を取り出して凍結保存し、抗がん剤の治療が終わったあと再び体内に戻す手術を行った。女性の卵巣は手術後、半年ほどで女性ホルモンを分泌し始め、妊娠可能な状態に戻ったことが確認されたという。

女性のがん患者が抗がん剤の治療を受けると卵巣がダメージを受け、多くの場合妊娠できなくなるが、この手術を行えば妊娠ができるようになると注目されている。

47NEWSによると、若いうちに卵巣機能が低下する早発閉経の患者への移植例はあるが、がん治療後の移植と機能回復の報告は国内初という。将来の妊娠に望みをつなぐほか、女性ホルモンの欠乏による心筋梗塞や骨粗しょう症の危険性を減らす狙い。

菊地先任准教授は「卵巣の摘出、凍結は短期間にできるので、すぐに抗がん剤治療を始めなければならない患者にも有効な方法だ。将来の妊娠の可能性を残すことは、治療を頑張るための希望になる」と話している

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