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「ずーしーほっきー」"狂気を感じる"ご当地キャラ 生まれた背景を探る

投稿日: 更新:
ZUSHIHOKKI
北斗市

北海道・函館市の隣にある人口4万8千人の街、北斗市。11月末、この市から生まれたご当地キャラクターが話題だ。

焦点の合っていないうつろな目、うっすらと笑みを浮かべる薄い口、妖怪のような節っぽい手。「ホキホキホキー」という鳴き声。

圧倒的な人気を誇るくまモンを代表として、愛嬌や可愛さをウリにするご当地キャラが多い中、異色を放つ妖怪のような風貌と「ホキホキホキー」と鳴くずーしーほっきーは、「目から狂気を感じる」「色々とヤバイ」などとネット上で話題になり、「動かしてみた」とファンが動画を作ったり、非公式のTwitterのbotが現れるといった事態になっている。

この異色のご当地キャラ、どういった経緯で「ずーしーほっきー」は世に降り立ったのか。

プロジェクトを担当した北斗市役所総務部企画財政課企画係の林淳一さんに電話取材した。

――一部で話題になっているようですが、反響は?

地元の新聞社とか、新聞の支社、全部来ていただきまして、地元紙に出ております。テレビ局もNHK、HBCさんが来られて。ネットでも大きく取り上げて頂いているようで……反応はつかみきれていないのですけど。

――決定した経緯について詳しく教えてください。

道南(北海道南部)にはいろいろご当地キャラクターがいらっしゃるんですけど、うちにはなかったんですね。北海道新幹線の駅がうちに27年度にできるということで、昨年度、市役所のほうでいろいろとPRしていかなければいけないという話になりまして。今、ご当地キャラクターって若い方からお年寄りまで皆さんご興味あるというか、訴えかけていくのにぴったりだと。どういった方向でつくろうかと話していた時に、情報発信を核にして研究されている、はこだて未来大学さんに市役所の方から声をかけさせていただきました。

はこだて未来大学の3年生12人で1年間、プロジェクト学習ということではじめて、市内の観光スポットやら特産品を現場を見て頂いたり、新幹線の開業について学んで頂いたり、地元の小学校でキャラクターをつくろうというワークショップを開いてイメージを作り上げたりと、取り組みを進めまして、百数十点デザインを考えて頂いたんですね。そこから、市役所で60数体まで絞り込んで、さらに市内の農協さんや商工会、観光協会、中学生、若い方なんかを集めて意見を頂いて最終的に5体に絞ったと。

――時間をかけて選んでますね。

そうですね。最終的に、11月1日から14日の2週間で人気投票を行いました。結果、一位だったずーしーほっきーに決まったということです。

――人口4万8千に対して総投票数が8951と多いのに驚きました。投票はどのように運営したんでしょう?

世帯全部に広報誌に投票用紙を入れて、市の公共施設と郵便局に投票所を設けました。小中高の生徒さんには学校のほうで投票していただきましたね。11月3日に茂辺地さけまつりというお祭りをやったんですけれども、こういったイベント会場にも投票用紙を置きました。

――ずーしーほっきー、正式決定前は「ホッキーズーシー」だったようですが、商標か何かにひっかっかたんでしょうか?

商標というわけではないんですけど、こちらのほうでインターネットで調べたら苫小牧市と宮城県山元町に「ホッキーくん」というのがいらっしゃるということがわかりまして、あんまり同じ名前もどうだろう、ということでひっくり返して、ひらがなにしたということですね。

hokki
名前が「かぶって」いた苫小牧市のホッキーくん(左)と、山元町のホッキーくん(右)

――非常に聞きづらいのですが、ずーしーほっきー、「ゆるくない!」「怖いよ!」という声がありますよね。

(しばらく間)……そうですね……まあ、主観ですので、いろんなことを言われる方もいるんですけど、まあ確かに、「怖い」とか「気味悪い」とかという意見もあります。でも、「キモかわいい」って言うんですか、そういうふうに言っていただいてもいるので……。中には投票用紙に(ずーしーほっきーの)イラストを描いてあったりもしまして、いろんな方がいらっしゃいますよね。

――ずーしーほっきーの今後の活動予定を教えて下さい。

まず、着ぐるみを年度内に作りまして、来年度からは市内や道内のイベントで活躍してもらう予定でいます。

――ずーしーほっきーの「中の人」は市の職員の方がやるのでしょうか?

うーん……そこはまだはっきりとしたことは何も。けっこう忙しいスケジュールになると思うので、職員が入るかどうか。

――たとえば、熊本の「くまモン」なんかはロイヤルティーフリーにして、グッズが爆発的に増えたりしていますが、ずーしーほっきーについて、グッズ化やロイヤルティ展開の予定はありますか?

新幹線開業のPR、ということで利用することは決まっていますが、今のところ、携帯ストラップとか、そういったグッズを市役所として作ることは考えてません。もちろん問い合わせは頂いてますが、具体的な話を直接お聞きする段階ではないかなと。発表したばかりで、はっきりもうしあげられることがあまりないというのが現状です。

――「ずーしーほっきー」、市ではどのくらいの予算を計上していますか?

昨年度は計画段階だったのでゼロ。今年度は制作費ということで130万ぐらいです。来年度はまだこれからですね。

――思わぬ反響だったと思うのですが、担当者として率直な感想を聞かせてください。

いやまあ……本当にお電話いただいたり、夢を見ているかのような感じですよね。といっても反響はネットがほとんどなわけですけれども。ただこうなった以上、期待も大きいですから、なんとかしなければいけないなという思いです。

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