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アップル本社に飾られる「ジョブズ氏の残念な彫刻」

2014年02月27日 00時56分 JST

以下の彫像は、ジョーク作品ではない。

有名なセルビア人彫刻家であるDragan Radenovic氏は、「アップル本社入り口に設置するスティーブ・ジョブズ氏の彫像」をデザインするコンテストで、1万人以上のアーティストたちと競い、勝利を収めたのだ。

Radenovic氏のデザインは、クロアチア人とセルビア人、スロベニア人が集うテクノロジー・オタク向けサイト「Netokracija」の記事で、初めて公開された(実際にアップル社本社に設置されるジョブス氏の彫像は3~5メートルの大きさになる予定で、公開されたのはその模型だ)。

iPhoneやMacを見たことがある人なら、ジョブズ氏はスタイリッシュなラインや鮮やかな色のデザインを好んでいたことをよく知っているだろう。Radenovic氏の彫像は、それらとは似ても似つかない。

このデザインは、ジョブズ氏が生きていれば59歳の誕生日にあたる2月24日に公開された。リンク先のセルビア語サイトの記事によると、Radenovic氏は著名な現代美術家のようだ。

そしてご存知のとおり、偉大な芸術家の作品は、批判も集めやすいものだ。

「Mac Rumors」の記事に掲載された、Radenovic氏の説明の翻訳文を参考にしながら、この作品について、できる限りの解釈を加えてみよう。

像の上部にある半身像は、明らかにジョブズ氏の頭部だ。そして、半身像の下にある文字のような形の突起物は、ラテン文字の「A」と、古セルビア語の「E」に相当する文字、そしてキリル文字の「Ш」だという。ほかの2つの文字は「0」と「1」であり、これらはコンピュータのバイナリーコードを表している(もっとも、「Business Insider」の記事によると、コンピュータに詳しい人たちの間では、ジョブズ氏がアップル社でプログラミングをあまり行っていなかったことは有名だという)。

Radenovic氏によると、これらの文字や数字が中央の柱に密着しているのは、柱に「磁力」があるからだという。ジョブズ氏の同僚たちによれば、生前のジョブズ氏には、仕事仲間や聴衆を自分の考え方に引き込む力があり、ジョブズ氏がつくりだすそのような空間は「現実歪曲空間」と呼ばれてきた。これが、この作品の「磁力」について考えられる最適な説明だろう。

一方、有名なアップル社のデザイナーであるジョナサン・アイブ氏は、Radenovic氏に電話をかけて、彼の作品に「とても興味がある」と伝えたとされているが、Radenovic氏の彫像を採用したアップル社の幹部たちが気に入ったのは、彼の作品の「不完全さ」だったのかもしれない。

ジョブズ氏が亡くなってから多くの人が知ったように、同氏は完璧な人間ではなかったからだ。

[Dino Grandoni(English) 日本語版:丸山佳伸、合原弘子/ガリレオ]

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