バーバリー、日本は直営に転換へ CEO「2017年まで売上高4倍に」

英高級ブランド、バーバリーCEOは、三陽商会とのライセンス契約終了を発表した日本について、直営店を通じて2017年までに売り上げを4倍にする計画を明らかにした。
Reuters

[ロンドン 21日 ロイター] - トレンチコートや独特のチェック柄で知られる英高級ブランド、バーバリー

5月に就任したクリストファー・ベイリー新最高経営責任者(CEO)は、三陽商会

<日本で直営店の出店加速 売上高4倍に>

バーバリーは、ライセンス契約を締結し、締結先に販売を任せる体制を見直し、独自路線に転換。15年6月の三陽商会との契約終了はその一環で、かつ総仕上げでもあり、ベイリー新CEOのにとって重要な試金石だ。3月期の日本の売上高(路面店4店舗、百貨店などに出店している10店舗など)は2500万ポンド。利益はでていない。

バーバリーは、16/17年度末までに都内の表参道と新宿、大阪に新たに路面店を出すほか、百貨店に約20店出店する計画。16/17年度までに日本の売上高を3月期の4倍の1億ポンドにし、約2500万ポンドの利益を計上したいと考えている。調査会社コンルミノのアナリストは「ベイリーCEOは、今後について、日本のライセンス契約打ち切りや香水などの美容部門の強化、手つかずの市場への進出など、明確な目標を示した」と述べた。

<14年3月期利益は市場予想と一致>

14年3月期は、調整後の税引き前利益が8%増の4億6100万ポンドとなり、アナリストのコンセンサス予想と一致。売上高は17%増の23億3000万ポンドだった。

3月末時点の純現金残高は4億0300万ポンド。

通期配当を10%引き上げ1株=32ペンスとし、今後も持続的な成長を続けることに自信を示した。

しかし、ポンド相場が業績を圧迫している。14年3月期の小売り/卸しの利益は現在のレートで換算すると約4000万ポンド目減りする。15年3月期のライセンス契約の売上高(見込み)も、ポンド/円の影響で約1000万ポンド押し下げられるとしている。

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