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【クライオセラピー】アジア大会で日本選手団の支援施設に初導入された「超低温カプセル」とは?

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9月19日からはじまる仁川アジア大会(韓国)で、日本選手団のベストパフォーマンスを引き出すための支援施設「マルチサポートハウス」が12日、仁川市内にオープンし、報道陣に公開された。これまでオリンピックなどで提供されていた炭酸泉プールなどに加え、疲労回復に効果があるとされる冷却療法「クライオセラピー」の超低温カプセルが初めて設置された。

今回の装備としては、液体窒素を気化させたマイナス170~マイナス130度のガスを当て、疲労回復を促進する「クライオセラピー」を初めて導入した。統括責任者の日本スポーツ振興センターの高谷吉也理事は「ジムはロンドン五輪時より充実させた」と胸を張った。
 
(時事ドットコム「日本支援拠点を公開=疲労回復機器も設置-仁川アジア大会」より 2014/09/12 10:44)

マルチサポートハウスとは、文部科学省がメダル獲得のために選手を支援する「マルチサポート事業」の一環として、選手村の外に設置された施設だ。試合において選手に重要なのは、普段どおりの力を出すこと。ところが、オリンピックやアジア大会などの総合競技大会の場合、選手村には「アクレディテーションカード(ADカード)」と呼ばれる資格証を持つスタッフしか入れず、使えるスペースに制限もあることが問題となっていた。

しかし、村外にサポート拠点を置けば、トレーナーや栄養士・医師などのスタッフを集結させ、充実した施設による支援も可能となる。日本は2010年の広州アジア大会(中国)からマルチサポートハウスのトライアルをスタート。以降、和食を提供したり、トレーニングやマッサージを行ったりなど、選手団が最高のパフォーマンスで試合に臨めるよう、多岐にわたるサポートを行ってきた。

47NEWSによると、仁川アジア大会では、選手村からシャトルバスで15〜20分ほどの場所にある、地下1階から地上3階まであるホテルの別館を借り上げた。スタッフ約40人が常駐し、運営費は3億円を見込んでいるという。

■クライオセラピーでどのような効果が期待されるのか

今回マルチサポートハウスに導入されたクライオセラピーは、もともとリウマチの治療を目的として日本で開発されたもの。身体の熱を取り除くことで患部の温度を下げ、炎症を抑える効果があるとされる。

ロンドンオリンピックの陸上金メダリスト、ウサイン・ボルト選手や、ハンマー投げの室伏広治選手も利用している。その効果について、室伏選手のコーチを務めるトーレ・グスタフソンさんは、次のように述べている。

トーレ:「皮膚が冷たさを察知すると、死なないように血液が内臓の中心部に集まっていきます。脳がパニックになったときの反応ですね。3分後、外に出たときには、血液は皮膚や筋肉などすべての血管に一気に戻っていきます。血液が流れることで老廃物が消失し、乳酸も分解され、細胞もよみがえります。ねえ、ちょっとクレージーでしょう?」(中略)
 
室伏:「いやあ、終わってから気持ちいいですね。一気に血流が良くなるので、すごく軽くなる感じがします。」
 
(テレビ朝日「進化し続ける室伏広治 ロンドンからリオ、さらに東京へ」より 2014/07/23)

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