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マラソンのオリンピック代表選考、なぜもめるのか 福士加代子が名古屋に強行エントリー

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KAYOKO FUKUSHI
MOSCOW, RUSSIA - AUGUST 10: Kayoko Fukushi of Japan reacts after winning bronze in the Women's Marathon during Day One of the 14th IAAF World Athletics Championships Moscow 2013 at Luzhniki Stadium on August 10, 2013 in Moscow, Russia. (Photo by Julian Finney/Getty Images) | Julian Finney via Getty Images
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1月の大阪国際女子マラソンで優勝した福士加代子(33)が、日本陸上競技連盟から「(負担の重くなる)名古屋出場は避けてもらいたいと思う」と言われながらも、リオデジャネイロ・オリンピックの女子代表最終選考会を兼ねる名古屋ウィメンズマラソン(3月13日)に一般参加でエントリーした。名古屋での他選手の結果次第でオリンピック代表に選ばれない可能性があるためだ。マラソンのオリンピック代表選考が、今回も、もめている。

福士のエントリーは2月25日に発表された。これを受け、日本陸盟の尾縣貢専務理事は27日、オリンピック代表の内定は出せないという考えを改めて示した。NHKニュースは次のように報じた。

福士選手は先月の「大阪国際女子マラソン」で優勝して、代表に大きく前進しましたが、内定が出なかったことから、来月13日の最後の選考レース「名古屋ウィメンズマラソン」にもエントリーしました。日本陸連はエントリーの締め切り前から出場の意向を示していた福士選手に対し、「内定は出せないが、出場を控えてほしい」という意向を示していました。

福士選手のエントリーを受けて、27日、日本陸連の尾縣専務理事が取材に応じ、事態に進展がないことを明らかにし、「現時点で内定は出せない。先にレースを終えたら待つことも含めて選考だ」と強調しました。そのうえで、「福士選手サイドには『ずば抜けた力があることは認識している』と伝えてある。出場はダメージが大きいことも知っているはずだ。オリンピックに向けて準備してほしいと思っているが、陸連が福士選手の出場を剥奪する権利を持っているわけでもない」と話しました。
 
「福士に内定出せない」 陸連が改めて強調 NHKニュースより 2016/02/27 19:16)

この問題について、日刊スポーツは26日の記事で「あいまいな陸連の選考基準が、メダル候補に余計な消耗戦を強いる展開となってきた」と懸念。「代表2枠に3つの選考会といういびつな図式により、出口は見えてこない」と記している。

女子のオリンピック代表は最大3人。2015夏の世界選手権で7位入賞の伊藤舞が決定済みで、残り2枠となっている。福士は唯一、2時間22分30秒の設定記録を突破しているのだが、名古屋で突破選手が複数出た場合は代表から落選する可能性も残る

名古屋には、2013年世界選手権4位の木崎良子や2014年横浜国際女子優勝の田中智美、2004年アテネ・オリンピック金メダルの野口みずきらが招待選手として参加する。最初の国内選考会となった2015年11月のさいたま国際で日本人トップの2位になった吉田香織も、一般参加を予定している。

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大阪国際女子マラソンで優勝した福士加代子(左、ワコール)と永山忠幸監督=31日、大阪・ヤンマースタジアム長居



25日に名古屋の主催者会見に出席した日本陸連の酒井勝充強化副委員長は、福士について「(2015年)10月にシカゴを走り、1月に大阪。その1カ月半後の名古屋に出れば非常にダメージが残るのではないか」と懸念を示した。一方、福士の所属するワコールの永山忠幸監督は「状態が悪かったら欠場するかもしれない」と話している。スポニチは「レース当日まで、福士サイドと陸連の綱引きは続きそうだ」と報じた。

この問題について、朝日新聞も28日付の社説で、「マラソン選考 明確な基準がほしい」との見出しで取り上げた。この社説で「問題は、選考の方法が不明瞭なことだ。自動的に決まる部分が少なく、最後は選ぶ側の主観に左右される」と指摘。「たとえば選考レースで、規定タイムをきって優勝した選手を自動的に決める、あるいは、規定タイム以上を出した日本人の最高位にするなどの方法も検討に値するのではないか」と提言し、日本陸連に対して「透明性を確保しつつ、最も強い選手団を作る賢明な方法に知恵を絞ってほしい」と主張している。

リオデジャネイロ・オリンピックのマラソン代表を決める日本陸連の理事会は、3月17日に開かれる

■オリンピック女子マラソン選考騒動

日刊スポーツがこれまでの「オリンピック女子マラソン選考騒動」をまとめているので、紹介する。

◆92年バルセロナ 世界選手権4位の有森裕子と大阪国際で有森を上回る2時間27分2秒の松野明美が争う。松野は「私を代表に選んでください」と異例の会見を開くも、有森に軍配。

◆96年アトランタ 鈴木博美は大阪で2時間26分27秒と候補中、最高タイムを出しながら落選した。一時は陣営が鈴木を強く推薦するなど論議を呼んだ。

◆00年シドニー 世界選手権で市橋有里が銀メダルで内定。その後、東京で山口衛里が優勝、大阪で弘山晴美が2位、名古屋で高橋尚子が優勝。3つの選考レースで2時間22分台の好タイムが続出。弘山が涙をのんで、早期内定に批判の声も出た。
 
五輪女子マラソン選考問題の流れと過去の選考騒動 - 陸上 : 日刊スポーツより 2016/02/26 10:53)
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