「ポケモンGOは監視資本主義だ」 オリバー・ストーン監督が警告

各国で爆発的なヒットをしているスマホゲーム「ポケモンGO」に対し、アメリカを代表する映画監督オリバー・ストーン氏が「監視資本主義だ」と厳しく批判した。

各国で爆発的なヒットをしているスマホゲーム「ポケモンGO」に対し、アメリカを代表する映画監督オリバー・ストーン氏が「監視資本主義だ」と警告した。ストーン氏は、ベトナム戦争の暗部を描いた「プラトーン」(1986年)など社会派の映画で広く知られている。

7月21日、「コミコン2016」で語るオリバー・ストーン氏

現地紙ロサンゼルス・タイムズによると、ストーン氏は7月21日、カリフォルニア州サンディエゴで開幕した世界最大級のポップカルチャーイベント「コミコン2016」に出席。アメリカ政府による大規模な情報収集活動を暴露したエドワード・スノーデン氏をモデルにした新作映画「スノーデン」をめぐる討論会で、ポケモンGOについて言及した。

ストーン氏は「これは冗談ではない」と前置きした上で、ポケモンGOが「プライバシーを企業に明け渡す、最新の監視資本主義を体現している」と指摘した。

その上で、「率直に言って、新しい形態のロボット社会が生まれるだろう。人々がどのように行動したがっているのかが把握され、その行動に合わせた枠組みが提供される。言ってしまえば、全体主義だ」と話したという。

ポケモンGOはスマホの位置情報を使い、実際に歩き回ってポケモンを集めるゲーム。アメリカの民主党上院議員、アル・フランケン氏は、開発したナイアンティック社に対し「広範囲なユーザーデータを不必要に収集しているのでは?」と説明を要求している。

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