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善光寺トップ、セクハラ疑惑は「でっち上げだ」 天台宗務庁が事情聴取

2016年09月08日 17時03分 JST | 更新 2016年09月08日 17時27分 JST
STR via Getty Images
People visit Japan's Buddhist Zenkoji temple in Nagano, central Japan on April 18, 2008. The Zenkoji temple has pulled out of plans to host a ceremony for the Olympic torch relay because of China's crackdown in Tibet. AFP PHOTO/JIJI PRESS (Photo credit should read STR/AFP/Getty Images)

長野市の寺院「善光寺」の天台宗側のトップ「貫主(かんす)」である小松玄澄(げんちょう)貫主(83)が、女性職員に不当な人事異動や差別的な発言、セクハラをしたとして傘下の寺院などから辞任を求められている問題で、天台宗を統括する比叡山延暦寺(滋賀県)の天台宗務庁が2回にわたって事情聴取をしていたことがわかった。共同通信などが報じた。

小松貫主は7日、大津市の天台宗務庁で朝日新聞などの取材に応じ、「根拠がなく、でっち上げだ。やっているわけないでしょ」とこれまでと同様、疑惑について全面的に否定した

小松貫主はこの日、信徒らから罷免(ひめん)要求されている問題をめぐり、天台宗務庁による2回目の事情聴取を受け、同様の説明をしたとみられる。

調査を進めている天台宗務庁は朝日新聞の取材に「事情聴取は今日あるが、内容については答える必要がない」とした。

職員差別発言「でっち上げ」 善光寺貫主、全面的に否定:朝日新聞デジタルより 2016年9月7日19時40分)


■傘下団体「善光寺の尊厳傷つけた」 信徒ら「直ちに辞任を」

6月、善光寺傘下の天台宗25院でつくる団体「一山」は、「善光寺の尊厳を傷つけ、信徒の信頼を著しく毀損した」として、小松貫主に辞任を求める通告書を提出。その後、善光寺の信徒総代も「直ちに辞任を求める」とする勧告書を小松貫主に手渡している

毎日新聞によると、信徒総代が手渡した勧告書では、小松貫主がセクハラやパワハラを受けたと抗議した女性職員に対し、2015年に不当な担当替えを命令。さらに、別の女性職員に対する差別的発言も指摘されている。

7月13日には、「一山」の住職や信徒団体は、小松貫主の罷免を求める申告書を天台宗務庁に提出している

善光寺は無宗派だが、天台宗の「善光寺大勧進」と浄土宗の「善光寺大本願」の2つの寺院が共同管理している。年間の参拝客は600万人に上り、善光寺の象徴として天台宗と浄土宗の両派が一人ずつ住職を置いている。小松貫主は2002年から天台宗側の住職である「貫主」を務めている。

貫主着任から約半年が経った2002年10月、朝日新聞のインタビューに応じた小松貫主は、以下のように布教活動への意気込みを語っていた。

貫主(住職)は雲上人と考える人もいるが、人と親しく話し、苦しみを分かち合うのは宗教家として当たり前のことです
(2002年10月09日 朝日新聞・朝刊・長野2面)


■過去にも女性問題などで辞任請求、民事訴訟も…

宗教法学会の資料によると、小松貫主をめぐっては、10年以上前から内部でトラブルが続いている。

2004年に女性関係や自筆の書を高額で販売したなど素行問題が月刊誌に報道されたことを受け、「一山」の住職らが小松貫主の辞任を請求。その後、一山側が「2年後に辞任すると約束したが、反故にされた」として裁判に発展した。2011年に東京高裁で、辞任の請求は退けられたが、小松貫主は辞任の約束を反故にしたとして慰謝料330万円などの支払いを命じられた。