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妖怪「ヌエ」の正体はレッサーパンダ? 古生物学者が大胆な仮説

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日本古来の妖怪「鵺(ぬえ)」の意外な正体が提唱された。

鵺は鎌倉時代に書かれた「平家物語」に登場する、宮中に現れて近衛天皇を苦しめていた妖怪だ。依頼を受けて源頼政が怪しげな黒雲に矢を放ち、地面に落下した怪物を部下の猪早太(いのはやた)が刀で止めを刺した。この妖怪は頭はサル、胴体はタヌキ、手足はトラ、尾はヘビに似ていたと書かれている。

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明治時代の日本画家、月岡芳年が描いた「猪早太と鵺 」


鵺は長らく架空の生物と考えられてきたが、JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール」2016年9月号で古生物学者の荻野慎諧(おぎの・しんかい)氏が大胆な新説を披露した。平家物語の別バージョンと言われる「源平盛衰記」では「鵺の尾はキツネに似ている」とされていることを手がかりに、以下のように話した。

私は尻尾が狐というのであれば、現在も存在する動物の中に心当たりがあるのです

答えは、レッサーパンダです

長い褐色の胴体は狸に似て、狐のようにふさふさした尻尾を持ち、虎のような鋭い爪があります。夜行性で高所に登る習性も合致します

実は日本には過去に大型のレッサーパンダが生息していた。新潟県長岡市からは約300万年前のレッサーパンダの歯の化石が発見されているが、推測される体長は現存種の約1.5倍だったという。

こうした仮説を受けて「トランヴェール」では、猪早太が巨大レッサーパンダを退治する想像図を、漫画家の熊倉隆敏が描いた。伝説の妖怪も何だか可愛らしく見えてしまう。

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「トランヴェール」2016年9月号より


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