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「悪魔払いを7万回」世界的エクソシストの神父が死去 ハリポタ批判などで物議

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gabriele amorth

エクソシスト(悪魔払い師)として世界的に知られたガブリエーレ・アモルト神父が死去した。91歳だった。9月17日、ニューヨークタイムズなどが報じた。

ローマのリハビリ施設「サンタルチア財団」によると、アモルト神父は最近体調が悪化。療養先だったローマの病院で亡くなった。財団によると、長年にわたって呼吸器系疾患を患っていたという。

アモルト神父は1954年に司祭に任じられた後、1986年からローマ教区でエクソシストとして勤務。エクソシストの第一人者として知られたカンディド・アマンティーニ司祭に師事し、1990年には「国際エクソシスト協会(AIE)」を設立。2000年に引退するまで会長を務めた

アモルト神父は、生涯に7万回以上のエクソシズム(悪魔祓い)を行ったと主張。これまでにエクソシズムに関する多くの著作を発表し、世界的に知られていた。

アモルト神父は、社会的な出来事について自らの見解を発表することもあった。2015年にはイスラム過激派テロ組織IS(イスラム国)について「ISはサタンだ。まずは精神的な領域で事態は起こり、そして地球上に顕現するだろう」と表明。その上で、「悪魔は政治的なもの、文化的なもの、宗教的なもの、様々な方向で偽装される。私がキリスト教徒として、獣と精神的に戦う」と、Facebookに投稿した

その一方で、極端な物言いで物議をかもすこともあった。人気小説「ハリー・ポッター」シリーズを「子供たちに黒魔術を信じ込ませるもの」として非難。古代インド発祥の「ヨーガ」については、人々をヒンドゥー主義へと誘う「悪の源」と批判したこともあった。また、インタビューの中で「ナチスの全員が悪魔に取り憑かれていたと確信している。ヒトラーやスターリンも悪魔に取り憑かれていた」と発言したこともあった。

■悪魔を祓う「エクソシスト」とは?

エクソシストには、教区司教の認可を受けた神父だけが就ける。エクソシズムは厳密に定められた儀式に則って行われ、「悪魔に憑かれた者」に聖水をかけ、十字架にキスをさせて悪魔を追い出す。その際、「悪魔よ、我は汝に命じる」「悪魔よ、帰れ」などの決まり文句がある。

新約聖書の福音書では、悪魔は「誘惑する者」「悪魔つきと病気の原因」「うそをつく者」「神とその国の反対者」として現れ、悪霊を追い出すのは、神の力によるものとしている。新約聖書には、キリストが悪魔払いをした記述もある。

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「キリストによる唖者のいやし」ギュスターブ・ドレ(1865年)

1999年にローマ法王庁は、1614年に定めたエクソシズムの儀式を初めて改訂。エクソシストに精神科医などと連絡を密にすることを義務づけ、医学的な治療を必要とする患者と「悪魔に取り憑かれた」と思い込んでいる人を区別するよう定めた。

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