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「キャトルミューティレイションぐらい分かれよ馬鹿野郎!」編集者のNGを受けた作家の思いとは

2017年06月23日 18時14分 JST | 更新 2017年06月23日 18時42分 JST

cattle ufo

キャトルミューティレイションのイメージ画像

作家の大間九郎さんのツイートが6月23日、ネット上を席巻した。作中で「キャトルミューティレイション」という単語を使おうとしたところ「一般人が知らない単語なので変えて欲しい」と編集者から要請を受けたというのだ。大間さんは「キャトルミューティレイションぐらい分かれよ馬鹿野郎!」と怒りを露わにした。


■キャトルミューティレイションとは?

キャトルミューティレイションは1990年代まで、UFO特集番組では頻出していた単語だが、今では知らない人もいるかもしれない。キャトルは英語で牛の複数形。ミューティレイションは「手足などの切断」を意味する。

皆神龍太郎さんの「UFO学入門」(楽工社)によるとキャトルミューティレイションとは、牛の大量死事件のことだ。体の一部をきれいに切り取られて死んでいる牛の死体が1973年夏から75年にかけて、アメリカ中部の牧場で多数発見された。

肉をそがれた切り口は、いずれも外科用メスかレーザーで切り取ったかのように鋭利で、死んだ牛にはほとんど血が残っていなかった。「宇宙人による生体実験か」と、牧場主の間でパニックが起きたという。

しかし、1979年の警察官による子牛の死体を使った再現実験では、30時間ほどでスカンクやハゲタカなどの野生動物が食べた結果、同じ状態になった。元FBI捜査官のケネス・ロンメルが、キャトルミューティレイションの実例96件を調査したが、合理的な説明できないような死に方をしていた事例は1件もなかったという。


■大間九郎さん「オカルトってみんな好きじゃないの?」

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アメリカ・ネバダ州にあるキャトルミューティレイションを警告する標識

ハフポスト日本版では、渦中の大間さんに取材した。大間さんは第一回「このライトノベルがすごい!」大賞の栗山千明賞を受賞した「ファンダ・メンダ・マウス」でデビュー。原作を担当したSFマンガ「超人間要塞 ヒロシ戦記」は最終巻が6月23日に発売されたばかりだ。

大間さんは編集者の対応に、大間さんは「オカルトってみんな好きじゃないの?」と衝撃を受けたという。

——編集者の方から「キャトルミューティレイションは一般人が知らない単語なので変えてください」と言われたということですが、これは何の作品でしょうか?

キャトルミューティレイションの話で出てくる編集者とはマンガアプリで今年中に掲載を予定している作品の原作に、今年中に連載予定の作品の話をしていました。

——キャトルミューティレイションは結局、何という言葉に言い換えたのでしょう?

マンガでストップがかかった箇所はキャトルミューティレイションの説明が必要な場面ではなく、言葉の強さが必要な場面なので、言葉が強ければけっこうなんでも良い場所なんです。 いろいろ考えていますが、編集者からペンディングをくらって頓挫しています。僕としては「ルーダンの悪魔憑き」を押していますが、編集者の受けは良くないようです。

——「キャトルミューティレイション」はUFO関連の話題としては90年代ごろまでは、比較的メジャーなワードだったようにも思います。それが今は「一般人は知らない」と編集者の方から指摘があったことにショックを受けたということですが、この言葉をめぐりジェネレーションギャップなどを感じたりは?

ジェネレーションギャップは少し感じてしまいます。 編集者は媒体対象が学生などと若いので、キャトルミューティレイションは通じないと思ったようです。 オカルトってみんな好きじゃないの!? ってビックリしました。 オカルトは世代など軽く超える文化だと思ってましたし。

僕が学生だったのは20年以上前で、オカルトと「特攻の拓(ぶっこみのたく)」と三国志が男の子の一般教養だったように思います。 ヤンキーからトラッシュまでパイロキネシス(火を発生する超能力)と司馬仲達とXJR(ヤマハのバイクシリーズ)ぐらい知っていたでしょう。 時代が変わり、世代ごとの共通文化が変わることは分かります。

もう、若い人が誰もXJRや司馬仲達を知らなくったっていいんです! でもキャトルミューティレイションぐらい分かっていてほしかったです!

——UFOに関する話題は90年代まではメジャーなトピックでしたが、UFOに関する話題も最近はテレビなどのメディアで取り上げられることも減り、UFO関連本を書店で探してもなかなか見つかりません

マスメディアが今まで担っていた報道や言論などが、ネットなどの力により誰でも配信できるようになり、敷居が下がり、ポスト真実などという言葉が出るほど、みんな嘘と事実の見分けがつきにくい時代になっているのでしょう。だから、オカルトというある意味ド直球の嘘にまで、モラルを持ち出して、嫌悪して隠してしまっているのかな? と思います。

それと、オカルト文化、特にUFOはアメリカ文化が色濃く反映されているので、みんなアメリカ文化にそれほど畏怖と憧れと幻想をいだかなくなったからなのかな? とも思います。しかし、オカルトは面白いですし、オカルトは人生にある種ヌルッとした潤いを与えますので、みんな片足ぐらい突っ込めば、ヌルヌルして良い人生になるかと思います。最後に、編集者様、僕のことは嫌いになっても、オカルトは嫌いにならないで下さい。


■関連スライドショー(大昔の絵画に登場したUFOと宇宙人)

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