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仏マクロン大統領夫人の「ファーストレディ」職務が明確に。初の明文化、官邸が文書公開

驚くべきことは何ら書かれていない。

2017年08月25日 17時53分 JST | 更新 2017年08月28日 13時52分 JST
Gonzalo Fuentes / Reuters

8月21日、フランスのエリゼ宮(大統領官邸)が、ブリジット・マクロン大統領夫人の役割を明記した文書を公開した。フランスが大統領の配偶者の職務内容を明文化したのは初めて。

「ファーストレディ/ファーストジェントルマンの公職化」は、大統領選の時からエマニュエル・マクロン氏が訴えてきた念願のひとつだった

2016年12月のインタビューでは、アメリカと異なってフランスでは大統領のパートナーに公的な地位がまったく与えられていないことに言及しながら、「人生を共にしてきたパートナーが何らかの役割を持つことが可能になるべき」「この件に関する枠組みがきちんと定められ、必要な措置が講じられることを望む」と語っていた。

今回公表された文書によってマクロン大統領のは悲願は叶ったかに見えるが、その内容は折衷的なものにとどまった。

「これは法的に拘束されたステイタスではなく、あくまで約束事で、マクロン大統領の任期中のブリジット夫人にだけ適用されるものです。後任者やその配偶者を縛るものではありません」と、夫人の側近はAFP通信のインタビューで明言した。

官邸の公式サイトで公開されたこの文書に、驚くべきことは何ら書かれていない。ただ「ファーストレディの公職化」に反対する世論(※5月の世論調査では約7割のフランス人が公的なファーストレディの地位創設に反対するという結果が出ていたほか、8月6日には15万人分の反対署名が集まっていた)に配慮してか、ブリジット夫人には給料が支払われない、いかなる特別な予算も割り当てられない、活動費は払い戻されないことなどが明記された。

文書には彼女の職務――フランス大統領の配偶者が以前から果たしてきたものとほとんど変わらない――が明記されている。それは以下の4つの項目から成る。

  1. 国際的なサミットや会合、またしばしばそれと同時に開催される各国首脳の配偶者の集まりに、フランスの代表として大統領とともに出席する。
  2. 面会を求める人々の請願に応える(エリゼ宮によれば、ブリジット夫人の元には毎日約100通の手紙が届いているという)。
  3. エリゼ宮で催される各種イベントやレセプションを監督し、ファーストレディのホストとしての役割を果たす。
  4. 慈善的・文化的・社会的な性格をもち、フランスの国際的な威信に関わるような各種イベントを後援し参加することを通して、それらのイベントを支持する。いくつかの分野が明記されている:ハンディキャップ、教育、健康、文化、子どもの保護、男女平等。

官邸は、ブリジット夫人の活動に関するサマリーを毎月公表するとしているほか、それとは別で毎年、フランス会計検査院が、ブリジット夫人の「関連費用」を公開するとしている。ファーストレディと「カネ」をめぐる問題は、すでに2014年、 フランソワ・オランド前大統領のパートナーだったバレリー・トリルベレール夫人の活動費が、専門家のあいだでおよそ「48万2000ユーロ(約6180万円)」だと試算されたとき、世論を喚起していた。

ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。

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