質問箱が暴露「14万人以上が自作自演」 ⇒ 反発を受けて実装した新機能とは?

事業譲渡した開発者もつぶやく。「僕なら絶対こういうこと言わない」
「Peing - 質問箱」の公式サイト
「Peing - 質問箱」の公式サイト
peing.net

Twitter上で匿名の質問ができるサービス「Peing - 質問箱 - 」が1月16日、「自作自演の質問が30万件ありました」と暴露した。

2017年11月からサービス開始した「Peing - 質問箱」は、Twitterユーザーが質問箱を設置することができるサービス。匿名のさまざまな質問に対して、設置者が回答できることで人気を集めている。

プログラマーのせせりさんが個人で開発したが、12月20日に株式会社ジラフに事業譲渡している

「Peing - 質問箱」の公式Twitterは16日から17日にかけて、これまでの累計の質問数は1400万件あり、このうち約2%にあたる30万件の質問が、自分の質問に自分で答える「自作自演」と明かした。

「自作自演」したユーザーは14万人以上で、そのうち約120人が100問も自分に質問を送っていたという。

■反発の声が広がる

この公式Twitterの投稿に対して、ネット上では以下のような反発の声が広がった。

「匿名だけが売りなのに公式が自分の首絞めてどうする」

「サクラがめっちゃ多いです、というのを出会い系サイト運営者が言うのと同じようなもの」

「ばらす意味ある?傷つけるだけじゃない?」

「公式が晒し行為してて草」

「質問の自作自演があっても特に何の問題も無い気がするんですけど」

「誰からも質問が来ない人もいるので自作自演は許して上げてください」

「自己PRに利用してはいけないのでしょうか?」

サービス側では「誰でも匿名で質問を送ることができます」と、自分で自分に質問をすることを禁じていないのに「自作自演」や「相当飢えている」という表現をしたことや、匿名性を売りにしているのにユーザーの利用状況を開示したことなどに反感を持った人もいたようだ。

■開発者も意味深な投稿「僕なら絶対言わない」

このサービスを生み出した「せせり」さんは、「僕なら絶対何があろうとこう言うこと言わない」と意味深な投稿をTwitterにした。その上で事業譲渡したため、「Peing - 質問箱」にはタッチしていないと強調した。

僕なら絶対何があろうとこう言うこと言わないので運営変わるって色々変わるんだな、と思い眺めてます

— せせり 26歳 次はイラストSNS (@_sesere) 2018年1月17日

【お知らせ】

僕は質問箱の開発者ですが、ジラフさんに事業を譲渡したため現在は運営・開発・Twitterなど一切関わっておりません

大変申し訳ないのですが質問箱に関する質問や相談などは僕の方ではなく運営であるジラフさんの方にお願いしますm(_ _)m

— せせり 26歳 次はイラストSNS (@_sesere) 2018年1月17日

反響に驚いたのか「Peing - 質問箱」の公式Twitterは17日、まず「自作自演」ではなく「自問自答」に使っているユーザーもいると謝罪した。

その後、「気を悪くされた方がいらしたようで誠に申し訳ございませんでした」として、自作自演の暴露そのものを謝罪した。「想定外の利用方法だったため興味深く拝見し、一つの社会事象として伝達した」とした上で、「表現に不適切な部分がございました」と書いている。

さらに、「セルフ質問」として自分で自分に質問できる機能を公式に実装するようにしたという。

今回セルフ質問として公式に存在を認定させていただきました。セルフ用の質問フォームとして自分のページでもフォームが表示されるように実装いたしました。

— Peing-質問箱-(公式) (@Peing_net) 2018年1月17日

【訂正】当初、タイトルが「4万人以上」となっていましたが、正確には「14万人以上」でした。(2017/01/18 12:22)

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