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障がい者の花屋さんの挑戦に、安倍昭恵さんも支援呼びかけ!

2015年05月23日 01時26分 JST | 更新 2016年05月19日 18時12分 JST

■花屋の挑戦に、首相夫人がエール

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精神・知的障がいを持つ人がフラワーアレンジの技術を学びながら働く花屋がある。障がい者に働く機会を提供する都指定の事業所「アプローズ南青山」だ。元都庁職員の光枝茉莉子さん(31)が昨年4月に立ち上げ、代表理事をつとめる。フラワーアレンジメント商品の販売や、イベント会場などの装花を行っている。障がい者の感性を生かし、フラワーアレンジメントを手がける事業所は、全国的にも珍しい。

アプローズ南青山が現在、資金調達中のクラウドファンディングのプロジェクトに心強いサポーターが登場し、話題になっている。安倍晋三首相夫人の昭恵さんだ。昭恵さんは自身のフェイスブックに19日、以下のように書き込んだ。

現在首相公邸のお花の生け込みをお願いしている一般社団法人アプローズ。

障害者それぞれの個性を生かし、毎回素敵なお花を生けて下さっています。

今はレンタカーで配達をしていますが、業務用配達車両が必要です。

皆様のご協力をお願い致します!

https://a-port.asahi.com/projects/applause

この投稿に、2300件を超える「いいね!」が寄せられている。

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■思いに共感、首相公邸での生け込み発注

 きっかけは一通のメッセージ。障がい者福祉活動に熱心な昭恵さんに対し、光枝さんがフェイスブック上で「障がい者スタッフの社会参加のため、工賃アップのため、仕事の機会を与えてください」と送った。昭恵さんは光枝さんの思いに共感し、首相公邸内を彩る花の定期的な生け込みを、アプローズ南青山に発注してくれたのだ。

月2回ほどの生け込みの仕事に、スタッフも目を輝かせて臨んでいるという。

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昭恵さんは先日、フェイスブックの投稿でこう記した。

一般社団法人アプローズを訪問しました。障害福祉事業所としては珍しいフラワーアレンジメント作業。お花に触れることによって、人とのコミュニケーションがとれるようになったり、症状の回復が見られるようです。障害を持つ人たちも、地域の中で生きがいをもって生活できる社会を作っていくために、新たな取り組みを始めた女性たちのグループを応援したいと思います。

 

聴覚障がいを持つアプローズのスタッフは、「安倍首相の奥様が手話も出来、会話してくださいました。楽しかったです。またお仕事頑張ります」と話す。公邸に出向いての仕事が励みになっているようだ。

■まだまだ低い、障がい者の工賃

あなたは、働く障がい者がどれくらいの工賃を得ているかご存じだろうか。

障がい者の就労継続支援事業所には2種類ある。雇用契約を結んで働く「A型」と、A型より比較的短時間の労働で、雇用契約を結ばず作業分だけ報酬を得る「B型」だ。厚労省の2013年度の統計では、A型の平均は月額6万9458円、B型は月額1万4437円。時給にするとA型は737円、B型は178円。国は工賃アップに取り組んでいるが、特にB型では、まだ道のりは長い。

確かに健常者と同様に働くことは難しいかもしれない。それでも、意欲を持って働く障がい者の工賃をもっと上げることはできないか。スタッフの技術力向上とともに、お客様に選ばれる魅力的な商品を生み出し、「障がい者のお花屋さんだから」ではなく、「すてきな商品だから」という理由で選んでもらいたい。一般の花屋に負けない競争力をつけたい。光枝さんはそう考えている。

■明るいアトリエ、笑顔の花咲く

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 白を基調としたアトリエに、陽の光が差し込む。

 スタッフ約20人が、バスケットに花や葉を配置し、アレンジメント商品を制作していた。

「先生、どうかな?」

「このアイデアはいいね」

「ちゃんとオアシスに入るように整えましょう」

「ほかの人の作品も見て回ろうね」

 アレンジを指導する花専門の職業指導員と、アトリエに通い、商品作りに携わる障がい者スタッフたちが、和気あいあいと手を進める。「商品作りチーム」と「練習チーム」に分かれて、それぞれの技術に応じた作業を担当する。独特の感性を生かしたデザイン性の高い商品でリピーターも多いといい、クリスマスや母の日などは制作に大忙しだ。

個人向けの商品をつくるほか、企業や団体・イベント向けの装花も担当している。昨年5月にはアウディのディーラーのパーティーの装花を、同9月には歌手・安倍なつみさんのコンサートの装花を担当するなど、着実に実績を重ねている。

■都庁を退職し、福祉の道へ

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 光枝さんは8年間勤めた都庁を退職し、アプローズ南青山を設立した。都庁時代は福祉保健局に在籍。障がい者が働く施設に出向き、監査や指導、補助金の給付などの仕事をしてきた。施設によって売り上げや、障がい者が得る工賃に差があることを知った。いつしか「自分で障がい者の方が笑顔で働ける事業所をつくりたい」と考えるようになった。思い切って都庁を退職し、一般社団法人を設立。東京・南青山にアトリエを設けた。

 「花」の仕事を選んだのは、文字どおり華やかな職場をつくり、障がい者の方々の表現力と笑顔を引き出したかったから。花自体の持つセラピー効果はもちろん、プロの指導を受けながら技術を身につけ、ユーザーから喜びの声が寄せられるにつれて、障がい者スタッフも徐々に自信をつけているという。

スタッフの変化が、光枝さんには何よりうれしい。

最近は区の保健師が、障がい者に対し「まずはお花の仕事からチャレンジしてみませんか」と、アプローズ南青山を紹介してくれるようになった。事業所を始めた当初は登録する障がい者スタッフもおらず、無収入の日々もあったが、徐々に人数も増え、今では約45人が登録している。

■業務用車両購入へ、クラウドファンディングで資金調達中

 発足から1年余り。アプローズ南青山は顧客の注文に応じて商品制作を行っており、常設の店舗はまだ持っていない。商品はスタッフが電車やタクシーで運ぶことが多く、配送コストがかかるのが悩みの種だ。

より効率的に配送し、イベント出展などの機会を増やすため、業務用車両の購入を目指してクラウドファンディングで資金を募っている。支援者には、金額に応じて「季節のお花のミニブーケ」や「プリザーブドフラワーのミニアレンジメント」などが贈られる。

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20日現在、約110人から約140万円が集まっている。「全国の多くの方からあたたかい応援のコメントをいただき、感激しました。無事にプロジェクトを成功させ、ビスターレ号を購入することによって障がい者スタッフの活躍の場をもっと広げ、応援してくださったみなさまへ感謝の気持ちをお返しできればと思います」と光枝さん。

昭恵さんも共感したプロジェクトを、あなたも支援してみませんか?詳しくはクラウドファンディングサイト「A-port」へ。