JR東日本中央快速線用E233系に、2階建てグリーン車2両を連結!!

JR東日本は2020年度を目標に、中央快速線用E233系の10両固定編成及び分割編成の6両車に2階建てグリーン車を連結する。

JR東日本は2020年度を目標に、中央快速線用E233系の10両固定編成及び分割編成の6両車に2階建てグリーン車を連結する。

■3,000両を超えたE233系

E233系一般形電車は"故障に強い電車"として、2006年12月26日に中央快速線でデビュー。E231系近郊形タイプに倣い、踏切事故対策として乗務員室を広くとり、運転台も高い位置にある。客室もE231系に比べて明るくなり、ロングシートの坐り心地も大幅に改良された。

現在、E233系の通勤形タイプを中央快速・青梅線(基本番代)のほか、京浜東北線(1000番代)、常磐緩行線(2000番代)、京葉線(5000番代)、横浜線(6000番代)、埼京線(7000番代)、南武線(8000番代)に、近郊形タイプ(3000番代)を東海道・東北本線、高崎線などにそれぞれ投入され、2014年で合計3,000両を超えた。同一形式で3,000両を超えたのは、国鉄の103系と0系以来、3形式目となる。

■E233系通勤形タイプ初のグリーン車連結

中央快速線用E233系の2階建てグリーン車は、E231系近郊形タイプやE233系3000番代と同じ4・5号車に連結する。これに伴い、10両固定編成及び分割編成の6両車を各2両増結し、輸送力を向上させる。ラッシュ時の最混雑区間となる上り中野―新宿間で、1時間の混雑率が194%という高い数値を考慮したのだろう。

2階建てグリーン車の営業運転区間については、中央快速線の東京―大月間と青梅線立川―青梅間。後者については、中央快速線に直通する全列車(おもに青梅特快)に限定される。

■課題は東京駅で車内の整備点検ができるのか

中央快速線用E233系の2階建てグリーン車投入には、課題もある。プレスリリースに記載されている改良工事のほか、東京駅の折り返し時間が比較的短いため、「車内の整備点検」がカギとなる。料金を払って乗る以上、綺麗な車内であってほしいもの。東京駅の中央快速線ホームは1・2番線のみで、増設も非常に厳しい状況だ。

折り返し駅における車内の整備点検は、2階建てグリーン車のみで充分だと思う。座席の自動転換装置導入や、乗客の少ない区間で整備点検を行なうなど、現在のダイヤ(特にラッシュ時)に影響を与えないことが最重要である。

【オーサーコメント】

Yahoo!ニュース個人より転載)

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