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米ヴァイス・メディア、元ホワイトハウス次席補佐官を新COOに迎える

2014年11月18日 15時17分 JST | 更新 2014年11月18日 20時58分 JST

これまで何度か動向をお伝えしている、注目メディア「Vice Media(ヴァイス・メディア)」が新しい動きを見せています。

(参考)世界35ヵ国に展開するVice Media:2016年に売り上げ10億ドル&IPOも?

(参考)ジャーナリズムの新しい地平を切り拓く「ヴァイス・ニュース」、一気に7ヵ国展開へ

ニューヨーク・タイムズなどによれば、ヴァイス・メディアが新COO(最高執行責任者)に迎えたのは、なんと元ホワイトハウス次席補佐官のAlyssa Mastromonaco氏(38歳)。オバマ氏が上院議員だった2005年から、2008年、2012年の大統領選にもかかわり、2014年5月までホワイトハウスでの勤務していた人物です。

すでに世界中に展開していますが、彼女がCOOとしてさらなるグローバル展開を率いていきます。9月に5億ドル(約500億円)を調達し、テレビ/ケーブルまわりの提携や交渉を進めているようです。

Mastromonaco氏がホワイトハウスを辞めた後、バンク・オブ・アメリカでCMO(最高マーケティング責任者)を務めている友人からヴァイス・メディアCEOを紹介されたことや、ケーブルテレビ放送局「HBO」で放送されている番組のもともとのファンだったことから今回の動きにつながっているとのこと。海外メディアではこのような人選がみられるので情報収集していて楽しいです。

ヴァイス・メディアはフリーペーパーからはじまり、デジタルメディアではアンダーグラウンド、サブカルチャーに振り切った内容を報道し続け、いまではヴァイス・ニュースなど別軸でありながら、極めてまっとうな報道機関としても機能し始めています。

ヴァイス・メディアは、1994年にカナダのモントリオールで発行された『ヴォイス・オブ・モントリオール』というフリーペーパーに始まる。創設者はスルーシュ・アルヴィとシェイン・スミス。

その後、同誌は『ヴァイス』と改名し、ブルックリンのウィリアムズバーグに「ヴァイス・メディア・インク」として本社を構えた。CEOはスミスが務めている。フリーペーパーの発行を続けながら、現在はデジタルメディア、特にビデオの製作と流通を主要ビジネスにしている。ターゲットは若者で、世界35ヵ国にオフィスを置いている。スミスは、ヴァイス・メディアは「ストリートのタイムワーナー」であるとしている。

"ストリートのタイムワーナー"ヴァイス・メディアとティム・プールが実践する横から目線のジャーナリズム

最近では、エンタメやニュースメディア以外にも音楽メディアに進出する動きがありますので、バズフィードと合わせていまいちばん動向が注目されるメディアのひとつと言えるでしょう。