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中国、清朝時代の壁画で「修復の悲劇」

2013年10月25日 15時04分 JST | 更新 2013年10月25日 16時35分 JST

「絵画修復の悲劇」が再び起きた、と聞いた時には、まずは「元祖」であるセシリア・ヒメネス氏のことを思い出した。スペインの教会で古いフレスコ画の修復に失敗し、キリストの絵を毛むくじゃらの野獣のようにしてしまった80代の女性のことだ(文末に画像を掲載)。

あれ以上の悲劇は起こらないだろうと思っていたのだが、どうやらそれは間違いだったようだ。

問題が起きたのは中国。遼寧省朝陽市にある雲接寺にあった、清王朝時代の壁画だ。16万ドル以上を費やした「修復プロジェクト」の結果、数百年前の絵画が、まるでディズニー映画のワンシーンのような、カラフルでマンガ風の絵画に変わってしまったのだ。

修復前

「修復」後。この問題は、北京在住の学生たちがウェブに公開したことで、一般に知られることになった

テレグラフ』紙によれば、この「悲惨な結果」を受けて、今月、修復プロジェクトに関わっていた2人の役人がクビになったという。

朝陽市の上級職員、李海峰(リ・ハイフェン)氏が中国紙『環球時報』に説明した内容によると、寺院は地元の管理局に壁画修復の許可を求めていたが、管理局が地方省からの許可を待たずに、無資格の外部企業に修復させてしまったという。

あまりにも酷い出来栄えであったため、このプロジェクトを担当した役人と地元の文化財監察チームが解雇された。そして、「同様の悲劇が起こらないように」と、現地には調査チームと警察が派遣されたという。

スペインで起きた「修復の悲劇」

[Katherine Brooks(English) 日本語版:兵藤説子/ガリレオ]

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