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安倍首相はトルコに核燃料工場を設立するつもりなのか【争点:エネルギー】

2013年10月28日 21時11分 JST | 更新 2013年11月17日 16時55分 JST
jiji

安倍首相はトルコのイスタンブールを訪問するため、10月28日午前11時前、政府専用機で成田空港を出発した。エルドアン首相と会談し、トルコへの原発輸出や、経済連携協定(EPA)の早期交渉開始について協議を行う予定だ。経団連の米倉弘昌会長や三菱重工業の宮永俊一社長らも同行する。NHKニュースが報じている。

安倍総理大臣は、羽田空港で記者団に対し、「トルコは日本にとって戦略的に極めて重要な国であり、今回の訪問によって首脳間の信頼関係を強固なものにしたい。また両国の経済関係の強化、発展を目指していきたい。中東やシリア情勢など国際情勢についても意見交換をしたい」と述べました。安倍総理大臣は、滞在中、エルドアン首相と会談するほか、日本企業も参加して建設が進められたボスポラス海峡を横断する、地下鉄の開通式典に出席することにしています。

(NHKニュース「安倍首相 トルコ訪問へ出発」より。2013/10/28 12:29)

安倍首相のトルコ訪問は今年5月に続き、今年2度め。国会開催中に国際会議出席意外で外国を訪問するのは珍しい。

前回の訪問の際、日本とトルコは原子力協定に署名。トルコ政府は、黒海沿岸シノプでの原子力発電所の建設について、日本に対し優先交渉権を授与した。これによって、三菱重工業や伊藤忠商事、フランスのGDFスエズ、トルコ発電会社らによる企業連合が事業主体となり、交渉を進めることになった。

シノプでの日本企業による原発建設交渉状況については、トルコのタネル・ユルドゥズ エネルギー天然資源相がフランスのモントブール生産復興相と会談した際、日本とフランスによるシノプの原発建設プロジェクトは中断しないと強調したことが報じられている。

しかし、安倍首相の今回のトルコ訪問の目的は、原発だけでなく核燃料工場の建設に関する協議も含まれそうだ。

トルコ紙のSABAHは28日、トルコでの核燃料工場の建設に日本の技術を利用するという、タネル・ユルドゥズ エネルギー天然資源相の話を報じた。規模は3億ドル程度だという。

自民党の河野太郎議員は、トルコとの原子力協定の中で、日本はトルコで原発廃棄物の再処理を行うことができる可能性を、次のように指摘している。

トルコとの原子力協定第八条は「この協定に基づいて移転された核物質及び回収され又は副産物として生産された核物質は、両締約国政府が書面により合意する場合に限り、トルコ共和国の管轄内において、濃縮し、又は再処理することができる。」書面による合意が前提条件になっているものの、トルコにウラン濃縮や再処理を認めかねない条文になっている。

(河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしり「原子力協定二本」より。 2013/10/08 10:54)

なお、安倍政権は25日、トルコとの原子力協定について国会で承認を求めるとする閣議決定を行っている。

安倍首相のトルコ訪問によって、日本には何がもたらされるのか。日本の産業界とエネルギーの今後の行方を左右する可能性もありそうだ。

日本とトルコの原子力協定について、どう考えますか?あなたの意見をお寄せください。

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