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イタリア・ランペドゥーザ島沖難民船沈没事故の真実―事故直前、難民たちは拷問を受け、レイプされていた

2013年11月09日 23時42分 JST | 更新 2013年11月10日 18時08分 JST
AFP


10月3日、イタリア最南端のランペドゥーザ島沖でアフリカのエリトリアやソマリアからの難民船が転覆し、366人が死亡した事故の裏側には、欧米の国々では適切に調査されていない「悲劇」があった。それは、船に乗っていた難民のほとんどが誘拐された人であり、過酷な虐待を受け、女性は強姦されていた。

今回の事故でイタリア警察は、155人の生存者のうち、誘拐組織のリーダーである34歳のソマリア男性を逮捕している。イタリア警察のエンゾ・ニコリ氏はAFPの取材に対して、「我々はこうした犯罪組織のリーダーを何度も逮捕している。今回もその一つだ」と述べている。

エリトリアやソマリアの難民が虐待を受けている場面はこれまでも目撃されており、特にリビアで目立つという。

今回の事故調査で聴取を受けた8人の生存者の証言によると、20人の女性を含む130人の難民は、ヨーロッパに出航する前の7月、筆舌に尽くしがたい虐待を受けていた。彼らはリビアとスーダンにまたがる砂漠の中にあるセブハの「強制収容所」に閉じ込められていたと、マウリシオ・スカリア検察官はテレビで述べた。

強制収容所にいた10代の女性の証言によると、彼女と一緒に収容されたグループの50人全員がソマリア人かスーダン人だったという。イタリアの調査で、彼らはリビアの民兵からの虐待を受けていた。数日間隔離された後、ヨーロッパに行くための資金3300〜3500ドルを要求された。

「支払うことができない女性は、肉体的な暴力にさらされます。ある朝、あるソマリア人と2人の男性が私を無理やり外に連れ出しました。私は地面に投げ出され、腕を押さえつけられました。彼らは私の頭にガソリンをかけました。そして私は髪の毛や顔、目を焼かれたのです」

検察官は「収容所にいた女性全員がソマリア人やリビア人に強姦された。人類の歴史上最悪の瞬間として記憶されることだろう」と述べている。イタリアの新聞「ラ・スタンパ」によると、逮捕されたソマリア人は金品の略奪、不法移民の移送と密売、そして性的暴行の罪で起訴され、懲役30年の判決を受けた。

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