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宇都宮健児さんってどんな人?「脱原発」掲げる細川氏との一本化論も浮上

2014年01月17日 21時11分 JST | 更新 2016年07月11日 15時43分 JST

前回の2012年に続き、社民、共産の後押しを得て東京都知事選に臨む宇都宮健児氏。消費者金融の問題で一躍脚光を浴び「人権派弁護士」の代表格でもある人物だが、果たしてどんな人なのか。

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■多重債務者救済で脚光

宇都宮氏は1946年、愛媛県生まれ。9歳で開拓農家として一家で大分県に移住した。貧しい家庭を支えようと1966年に東京大学法学部に合格。1968年、在学中に司法試験に合格して、1971年に弁護士登録した。プロフィールでは独立まで12年かかった「長いイソ弁生活」を強調している。

その中で多重債務者からの依頼が舞い込んだことで、人生の転機が訪れる。

昭和50年代初頭は現在と異なり、出資法の上限金利が年100%を超え、業者の登録制や取り立て規制もない。消費者金融(サラ金)業者の「あほ、ばか、死ね、ぶっ殺すぞ」という脅迫めいた取り立てが横行した。しかし、債務整理の方法が確立しておらず、依頼者から費用を受け取れる保証もないため引き受ける弁護士は珍しかった。

そして、あるとき有効な債務整理の方法に気づく。「利息制限法を活用すれば…」。それからは150万円の借金を数万円に減額させることに成功。裁判でも次々と勝利を収めた。

(MSN産経ニュース『【転機 語りましょう】日弁連会長の宇都宮健児さん 「人間は他人のためにがんばれる」 2度もクビに』より 2011/02/20 07:00)

1983年に独立すると、消費者金融の借り手保護や債務整理の専門家としての名声が確立していく。

同じ年に貸金業規制法(現在の貸金業法)が成立、施行され、「サラ金地獄からの脱出法」という初の著書を出版したことで依頼者がさらに増加。多重債務問題の専門家と認知され、社会的反響の大きな事件の被害者弁護を次々と引き受けた。そして、法の不備と業者の悪(あく)辣(らつ)さをメディアを通じて訴えることで「借り手責任」と考えがちな社会の見方をも変え、現代に続く消費者保護の流れを作っていった。

(MSN産経ニュース『【転機 語りましょう】日弁連会長の宇都宮健児さん 「人間は他人のためにがんばれる」 2度もクビに』より 2011/02/20 07:00)

その後は、オレンジ共済組合事件(1996年)やKKC事件(同)などの詐欺事件のほか、地下鉄サリン事件(1995年)でも被害対策弁護団の団長を務め、日本弁護士連合会(日弁連)の消費者問題対策委員長などを歴任した。2006年12月、貸金業法が成立し、「グレーゾーン金利」が撤廃され、債務者を苦しめていた高金利が事実上引き下げられた。

2010年、日弁連会長選挙を史上初の再選挙の末に制した。以後、2012年の任期満了までに、違法ダウンロードに対する刑事罰の導入反対(2012年)、秘密保全法制定に反対(同)などの声明や、死刑廃止について全社会的議論を呼びかける談話(2011年)など、数多くの声明、談話を出している。

2012年、再選を目指した日弁連会長選で敗れた。同年12月の石原慎太郎氏の辞職に伴う東京都知事選に「脱原発」や格差是正などを掲げ、共産や社民などの支持を得て立候補、96万8960票を得て猪瀬直樹氏(433万8936票)に次ぐ次点だった。

2008年末から2009年初頭にかけての「年越し派遣村」で名誉村長を務めたほか、2013年9月には在日外国人への差別的な発言をぶつけるデモなど「ヘイトスピーチ」に対抗するグループ「のりこえねっと」の共同代表も務めている。

■「脱原発」一本化は

宇都宮氏は2013年12月に猪瀬氏が都知事を辞任すると、同月28日に「安倍政権の暴走にストップをかける」「柏崎刈羽原発の廃炉を求める」などの政策を掲げて都知事選への立候補を表明したが、2014年1月14日に細川護熙元首相が小泉純一郎元首相の後押しを受け、同じ「脱原発」を旗印に立候補することを明らかにすると、宇都宮氏の支持者らからは「脱原発」候補者の一本化を求める声が上がった。

脱原発を主張する候補者が増えることはいいことだと思います。ただ、票が割れると相手を利することになる。ぜひ両者で会って話して、一本化してほしいと思います。(党本部で記者団に)

(朝日新聞デジタル「『細川氏と宇都宮氏一本化を」吉田・社民党党首』より 2014/01/14 21:10)

しかし宇都宮氏は1月16日、一本化を模索する支援者との会合で、立候補を辞退しない考えを示した。

私は30年かかってクレ・サラ運動やって、30年でやっとグレーゾーン金利を撤廃しました。脱原発は強大な原子力村との戦いなんです。(中略)長い戦いの中でじわじわと国民の信頼を勝ち取って運動の輪を広げていく。こういうやり方しか勝つ方法はないんです。知名度のある候補にかけて、その人が守れなかったらどうするんですか。ついこの間、橋下(徹・大阪市長)さんにかけたんじゃないですか。だけど彼は(関西電力)大飯(原発)再稼働に賛成したじゃないですか。こんな連中に我々の期待をかけるなんてのは、まったく運動の邪道です。

(中略)

一本化の中身ってほとんど私に降りろってことなんですね。私たちは早い段階で討論会を呼びかけているんですね。それに対してうんともすんとも言ってこない。

(YouTube「宇都宮けんじ、候補一本化問題で吠える!」より 2014/01/17)

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