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50年間の虐待から救出されて涙を流したゾウ

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ゾウのラデューは、50年にわたって虐待を受けてきた。ギザギザのスパイクがついた鎖で脚を縛られ、通りかかった観光客から残り物をもらって何とか生き延びてきた。

ラデューは7月初めに野生動物保護団体に救出され、そんな生活についに別れを告げた。ようやく自由になれるとわかった時、ラデューの目からは涙がこぼれたという。

絶滅の危機に瀕した野生動物を保護するために1995年にインドで設立された「Wildlife SOS」は、インドの森林委員会を通じてラデューのことを知り、7月2日の夜、ラデューの救出作戦に乗り出した。

ラデューはおよそ50歳で、子ゾウのころに捕獲されたのち、何度も売り買いされてきたようだ。インド北部のウッタル・プラデーシュ州アラハバードで金集めのゾウとして働かされ、歩けないようギザギザのついた鎖で脚を縛られていたので、ひどい傷跡が残っていた。日常的に殴られてもいたようだ。

同団体のニッキー・シャープ事務局長が米ハフポストに対して語ったところによれば、飼い主のゾウ使いは、ラデューを縛りつけるなどして救出を妨害したが、獣医を含むWildlife SOSの専門家10名、さらに森林委員会の職員20名と警官2名で結成されたチームは、虐待されていたラデューの救出に成功した、と英タブロイド紙「ミラー」は伝えている

「救出作戦の最中にラデューの目から涙がこぼれたのを見て、チームメンバーは驚きました」。Wildlife SOSの広報担当者プージャ・ビネパル氏は、英紙「デイリーメール」の記事でそう語っている。「本当に、感情があふれていました。ラデューは、自分が救われるとわかったのだ、と私たちは心から感じました。ゾウは威厳があり、高度な知能を持った動物です。これまでの50年間、ラデューがどんなにひどい仕打ちを受けてきたかについては、想像するしかできません」

シャープ事務局長も、救出の様子をこう語ってくれた。「獣医と私たちのチームは、果物を持参し、ラデューに対して、私たちが助けに来たこと、安心していいことを優しく話しかけ始めました。すると、ラデューの目から涙が流れ出したのです。Wildlife SOSの創設者も救出の現場にいたのですが、心から驚いたと語っていました。われわれはこれまでに数多くのゾウを救出してきましたが、彼は涙をこぼして泣いていたのです…全員が、ラデューを早くトラックに乗せて安全なところに連れていきたいという思いを強くしました」

ラデューは、ウッタル・プラデーシュ州マトゥラーにあるゾウ保護センターに連れて行かれた。傷の治療を受け、センターのほかのゾウたちに、仲間として紹介されることになっている。

ゾウは70歳くらいまで生きられる。シャープ事務局長は、ラデューがこれから10年以上、幸福に生きられることを祈らずにはいられないという。Wildlife SOSのサイトでは、ラデューたちを支援できるよう、寄付することができる。

スライドショーでは、今回のラデューの救援プロジェクトを画像で紹介している。

[Cavan Sieczkowski(English) 日本語版:遠藤康子、合原弘子/ガリレオ]

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