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アメリカの極超音速ミサイル、実験失敗で4秒後に爆破 日本に54分で到達

2014年08月26日 14時30分 JST | 更新 2015年02月21日 23時54分 JST

アメリカ国防総省は8月25日、極超音速ミサイル「AHW(Advanced Hypersonic Weapon)」の試験を途中で中止したと発表した。発射直後にシステムに異常が発生したため、発射4秒後に安全確保のため自爆措置をとったという。事実上の失敗だ。

AHWは、世界中のどの場所にある標的でも1時間以内に破壊することを目的としたアメリカ軍の新たな兵器「通常型即応グローバルストライク(CPGS:Conventional Prompt Global Strike)」の一つ。イギリス・ガーディアン紙によると、アラスカ州のコディアック打上げ基地から、マーシャル諸島のクェゼリン環礁に向けて、現地時間25日午前4時(日本時間午後5時)頃に発射されたが、技術的な問題が発生したため破壊された。国防総省の広報担当者によると、爆破されたミサイルは打ち上げ基地内に落下し、負傷者はいなかったという。

現地のラジオ局KMXTは、爆発した瞬間の写真を報じた。爆発は発射された場所から約19km離れた場所から撮影したという。

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AHWは2011年11月に、ハワイからクェゼリン環礁へ向けての発射実験が行われており、音速の5倍となるマッハ5(時速:6120km)のスピードで目標に到達していた。

今回の試験が行われたアラスカ州コディアック打ち上げ基地からクェゼリン環礁までの距離は約6400km。マッハ5の速さであれば、単純計算で1時間余りで到達する距離だ。コディアック宇宙基地から東京までの距離は約5400km。マッハ5の速度なら54分ほどで到達。北朝鮮の平壌までは6000kmで、59分ほどで到着する。

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国防総省はAHWの性能を、35分で6000kmで到達させることを目的しており、今回の試験でも速度を上げることを目指していた

アナリストによると、AHWの開発はイランや北朝鮮などが開発する弾道ミサイルへ対応が主な目的だとされる。また、中国による音速兵器の開発も、アメリカには脅威となる。中国は2014年1月に、マッハ10(時速1万2400km)の速度を持つ超音速ミサイル運搬機(hypersonic glide vehicle:HGV)「WU-14」の発射試験に成功したと報じられている。しかし8月7日に行われた2回めの試験では失敗。軍関係者によると、発射後まもなく「壊れた」という。

極超音速兵器は核兵器に代わる抑止力になるとも考えられており、アメリカや中国のほか、インド、ロシアなどでも開発が進められている。

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