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レイプされた女子大生は、キャンパスで犯行現場のマットレスを引きずり回す。真実が明らかになるまで。

2014年09月09日 20時57分 JST | 更新 2017年10月31日 11時52分 JST

エマ・スルコウィッツさんはアメリカのコロンビア大学で視覚芸術を専攻している4年生。彼女は2年生になった初日に、寮にあるベッドのマットレス上でクラスメイトにレイプされたという。

「レイプはどこでだって起こり得ることなんです」。上の動画で彼女はそう説明する。「私は、寮のマットレスで犯されました。それ以来、私にとっては根本的な脅威となり、今までどこへ行っても、あの時起こったことの重さをずっと抱えているような気持ちになります」。

「マットレス・パフォーマンス」または「キャリー・ザット・ウェイト」(訳注:ビートルズのアルバム『アビーロード』中の同名曲になぞらえたもの)と題された、エマさんが言うところの「卒業論文」は、文字通りレイプの心理的な重圧を表現したものだ。彼女が「忍耐芸術作品」と呼ぶそのパフォーマンスは、彼女を犯した人物が退学処分を受けるか、自らキャンパスを去るまで、彼女がレイプされたマットレスをキャンパス中引きずり回すというものである。彼女曰く、このプロジェクトは、もしかすると彼女がこれからコロンビア大学に在籍する間中ずっと続くかもしれない。

「私はこの数年間、私の最もプライベートな空間でどんなことが起きたのかをみんなに伝えて、白日の下に晒すことに費やしてきました」と彼女は言う。「だから、普通はベッドルームでしか見られないものをわざわざ陽の下に持ってきて運び回るのは、私がさまざまなメディアやニュースに話してきたことを映し出す、いわば鏡のような行為だと思うんです」

事件の7カ月後、大学側がエマさんに行ったヒアリングでは、一体どのようにしてレイプが起こったのか担当者が理解できなかった。だから、被害者である彼女自身が図を描いて説明しなければならなかった。この体験によって、彼女は身体的にも不調を抱えるようになった。

他にも、2名の女子学生が同じ学生に襲われたと名乗り出たが、彼女らの事件は大学側の不手際で記録管理を万全に行わなかったため、誤って処分されてしまったと見られている(注: 関係者の素性などのプライバシー保護のため、初期段階で提出された報告書には仮名が使用された)。

彼女らにレイプ犯であると訴えられた人物は、大学側が犯行を認定せず、現在も在学中である。

「私が真実を語っているから、大学関係者が信じてくれるだろうと思っていた私は、あまりにも考えが甘かったんです」。エマさんは2月にハフポストUS版の取材にそう答えた。「まさか大学が私の味方をしてくれないとは思いもよりませんでした」。

エマさんはコロンビア大学を被告として「タイトル IX(ナイン)」(男女教育機会均等法)の下、性的暴行事件の不適切な取り扱いを不服として連邦訴訟を起こした23人の学生の一人となった。アメリカの教育省は未だに大学を捜査対象にするか決定していない。

「キャリー・ザット・ウェイト」は不法行為に対し、とりわけ強力な抗議手段となった。そして彼女のコミュニティ全体に対し、性的暴行によって感情と身体の両方に背負わされた彼女のトラウマと向き合うよう訴えかけている。彼女のパフォーマンスの一環として、マットレスを運ぶのに他者の助けを求めてはならないルールを自身に設けているものの、エマさんが言うには、周囲が援助を自発的に申し出るのは自由だ。

「私はマットレス運びが上手になる...というだけでなく、このパフォーマンスがどういう結末を迎え、私自身がこの先どういった人生に導かれるのか、とても興味があります」

English Translated by Gengo

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