野球賭博、巨人・福田聡志投手が関与の疑い

プロ野球・巨人は、チームに所属する福田聡志投手が巨人の試合を含むプロ野球の試合などで野球賭博を行っていたと発表した。
時事通信社

プロ野球の巨人は10月5日、福田聡志投手(32)が野球賭博に関与した疑いがあると発表した。福田投手は巨人を含むプロ野球や、高校野球、大リーグの試合で賭博を行っていた。時事ドットコムなどが報じた。

今夏の全国高校野球選手権大会の数試合や、所属する巨人の試合を含むプロ野球、米大リーグの試合でも賭けていたという。巨人の調査では、福田投手の賭けに絡んで八百長が行われた形跡は、これまで認められていない。

巨人は福田投手が野球協約が定める有害行為を行った疑いがあるため、熊崎勝彦プロ野球コミッショナーに告発することを決め、文書で概要を報告した。

時事ドットコム:巨人の福田投手、野球賭博関与の疑い=高校野球や巨人の試合も 2015/10/05 18:25)

行為は、同僚の笠原将生投手(24)の知人の誘いを受けて始めた。両選手は謹慎処分を受けた。

9月30日にこの知人から球団に福田投手が貸した金を返さないと接触があり、球団が委嘱した弁護士が調査し、野球賭博の関与が発覚したという。

福田投手は大阪府出身で、和歌山・伊都高から東北福祉大を経て2006年に大学生・社会人ドラフトの希望枠で入団。通算151試合に登板して22勝15敗、防御率4.15。今季は1軍の登板がなかった。

巨人の笠原将生=東京ドーム(2014年6月17日)

笠原投手は埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ、福岡市で育った。福岡工大城東高から2008年ドラフト5位で巨人に入団した。通算成績は7勝1敗1セーブ。

野球賭博としては過去、1969年に発覚した「黒い霧事件」がある。西鉄ライオンズの選手が暴力団が関係した野球賭博に関わり、自分のチームが負けるようにプレーする「八百長」を行っていたことが発覚したのをきっかけに、複数の選手がプロ野球界からの永久追放処分を受けた。

福田聡志投手が野球賭博に関与した疑いで、記者会見する巨人の久保博球団社長(左)と森田清司法務部長=5日、東京都千代田区の読売新聞東京本社(2015年10月5日)

【関連記事】

関連記事

注目記事