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これぞ匠の技。1株で600輪の花が咲く、菊花壇展の「千輪作り」がすごい(画像)

2015年11月08日 20時11分 JST | 更新 2015年11月08日 20時16分 JST

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秋が深まり、菊の花が美しく咲き誇る季節になりました。

古くから日本人に愛され続けた菊は、時代とともに品種改良を重ね、より美しく見せるための栽培方法も確立されています。

各地で開かれる菊花展の見どころをご紹介します。

■匠の技が光る、千輪づくり

新宿御苑(東京都新宿区)で毎年催される菊花壇展では、「千輪作り」に注目です。

ご覧のとおり、ピラミッドのような形に菊の花がずらりと並んでいます。

これ、実は一本の菊からできています。花の数は約600輪というのだから驚きです。

何度もハサミを入れながら枝分かれさせて育てて、このような形に整えています。

匠の技が光る、生きた工芸品ですね。

■迫力たっぷりの大菊

新宿御苑に限らず、この季節は全国各地の神社や植物園などで菊花の展示が行われます。

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人の頭ほどもある大菊は、何度見ても見飽きません。よくぞここまで立派に育てたなあ………と、感動するほどです。

よく見る大菊のタイプがこちら。このようにこんもりと丸く、花びらが厚いタイプの菊は、「厚物」と呼ばれています。

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花びらの細い、管物と呼ばれるタイプの大菊。花びらの先端がくるくるとカールしているのがおもしろいですよね。

■個性派の古典菊にも注目

大菊は基本的にどこの菊花展でもよく見られますが、もし、古典菊が展示されていたらラッキーです。

江戸中期に全国各地で品種改良された菊で、「伊勢菊」「江戸菊」「嵯峨菊」などの地方名がついています。

大菊よりもやや小ぶりなので、迫力という点では大菊には負けますが、玄人好みの魅力があります。

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こちらは、伊勢菊。

しおれているように見えますが、これがまさに見ごろの状態なんです。

まるで、もつれまくった毛玉のようです。

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花びらが四方八方の方向に伸びている江戸菊。ボサボサの寝癖だらけの頭のようですね!

花びらの形は日ごとに変化するため、毎日観察していくと花の形が変わっていくのがわかります。

とにかく、一見「美しい」とは思えないレベルにまで進化してしまった、アバンギャルドな古典菊。

わざわざ、品種改良してこんな形のものを生み出すんですから、江戸の人の美意識はかなり洗練されていたのでしょう。

冬の到来の前に、ひと花咲かせる菊の花。

晩秋のおでかけに、菊花を愛でに行きましょう!

(気象予報士・ライター 今井明子

菊の画像集

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