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喜早哲さん死去 ダークダックスの「ゲタさん」、ハーモニーが人気

2016年04月04日 00時58分 JST
時事通信社

男性4人組のコーラスグループ「ダークダックス」の「ゲタさん」こと喜早哲(きそう・てつ)さんが3月26日、急性肺炎のため、東京都内の自宅で死去した。85歳。NHKニュースが4月4日に伝えた。

1951年12月24日、慶応義塾大学の男声合唱団「ワグネル・ソサイエティー」のメンバーだった喜早さん(バリトン)が、バスの遠山一さん(ゾウさん)、テナーの佐々木行さん(マンガさん)とクリスマスパーティーの余興に合唱したのが始まり。翌年に新入生として入ってきたテナーの高見澤宏さん(パクさん)を加えて4人編成となり、ラジオにも出演するようになった。

56年にレコードデビューし、当初はアメリカ民謡やジャズを歌っていたが、「歌声喫茶」の流行とともに、「ともしび」などのロシア民謡や「雪山賛歌」「北上夜曲」「山男の歌」など、アメリカの黒人霊歌や日本の歌も数多く歌い、ハーモニーの美しさで人気を集めた。1966年には代表曲「銀色の道」が大ヒットした。

結成50年を前に、朝日新聞で以下のように振り返っていた。

他人にはいえないような「山あり谷あり」が随分ありました。だけど、一般的にいえば、われわれは非常についていたということもありますよ。
最初に出ていたころは、学生っぽいステージ何のかんのといわれ、エンターテイナーなんだから、もっと動いたり踊ったりしなさいといわれたけど、それも全部無視してきました。正直にいうと出来ないから(笑い)。

(中略)僕らはどういうものを歌ったって、根本精神は格調高い音楽活動でありたいと思うんです。最近はただ売るために初心を忘れる人が多いけれども、一つくらい格調高く自分たちの姿勢を貫くものがあっていい、と。

(朝日新聞1999年6月16日付夕刊より)

NHK紅白歌合戦に15回出場。1991年には結成40年記念のコンサートを、アメリカ・ニューヨークのカーネギーホールで開いた。1998年にマンガさんが体調不良で休養。2011年にはパクさんが死去し、残った2人で活動を続けていた。

2016年に亡くなった著名人