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マイケル・チミノ監督が死去 『ディア・ハンター』でベトナム帰還兵描く

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michael cimino

映画『ディア・ハンター』で知られるマイケル・チミノ監督が死去した。77歳だったとみられる。カンヌ国際映画祭ディレクターのティエリー・フレモさんが7月2日、Twitterで明らかにした。

ロイターによると、アメリカ・ニューヨークで、音楽出版社を営む父と、服装デザイナーの母の間に生まれた。名門エール大学で絵画を学び、美術学の修士を得た後、ユナイテッド航空やペプシなど数多くのテレビコマーシャルを監督した。

1971年にロサンゼルスに移り、脚本家となる。名俳優クリント・イーストウッド主演の『ダーティーハリー2』などの脚本を書き、イーストウッドと懇意になった。チミノが1974年に始めて監督した映画『サンダーボルト』に、イーストウッドは元軍人の金庫破りの親玉として主演した。

1978年、2作目の『ディア・ハンター』で、3人のベトナム戦争の戦場での葛藤や、帰還後の心の傷などを描き、センセーションを巻き起こす。

deer hunter 1978
『ディア・ハンター』撮影中のマイケル・チミノ監督(左)とロバート・デ・ニーロ

deer hunter 1978

当時、ベトナム戦争は毎日のようにテレビで放送されていたが、1973年の撤退以来、帰還兵の問題が社会問題になることはなかった。ロバート・デ・ニーロやメリル・ストリープが出演したこの映画は、3時間を超える大作ながら、第51回アカデミー賞の作品賞、監督賞など5部門に輝いたほか、ゴールデングローブ賞など数多くの賞を受賞した。

当時のインタビューでチミノは、自身が1968年にベトナムの特殊部隊の医療チームに従事していたことが映画の土台になったという趣旨のことを述べていたが、彼自身がベトナムに従軍した経験がないことなどを後に指摘されていた。

その他の作品に『ヘブンズ・ゲート』(1979年)、『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(1985年)などがある。

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