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イギリス、26年ぶりに女性首相誕生へ テリーザ・メイ内相とアンドレア・レッドサム副大臣による決選投票

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ANDREA LEADSOM THERESA MAY
Getty Images
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イギリスのデービッド・キャメロン首相が辞任を表明したことに伴う与党・保守党の党首選は7月7日、議員による2回目の投票が行われ、テレーザ・メイ内相とエネルギー担当閣外相のアンドレア・レッドサム副大臣がイギリスの次期首相の座を巡って対決することになった。

5日夜の第1回投票では、メイ内相が165票で首位、レッドサム副大臣が66票で2位につけた。3位はマイケル・ゴーブ司法相で48票、以下スティーブン・クラブ雇用・年金相は34票、リアム・フォックス元国防相は16票だった。保守党党首選の規定により最下位のフォックス氏は脱落し、4位のクラブ氏も撤退を表明し、2人ともメイ氏支持に回った。

保守党下院議員による第2回投票では、メイ内相が199票で1位、レッドサム氏が84票で2位という結果だった。

マイケル・ゴーヴ司法相は46票で3位に終わり、党首選から脱落、イギリスの最も著名なEU離脱支持者にとって、劇的などんでん返しとなった。

この結果、保守党員たちはメイ氏かレッドサム氏のいずれかを選ぶことになる。

andrea leadsom
テレーザ・メイ内相

イギリスの内務相で史上最長の任期を務める59歳のメイ内相はEU残留派だったが表立ったキャンペーン活動はせず、離脱決定後も再投票は否定し、離脱手続きの上で有利な条件を引き出すスタンスだ。また、彼女はタフなリーダーという評価を受けている。だが、右派からは移民受け入れの削減を推し進めていないと批判を受けてきた。彼女は国を団結させ、同僚たちが行っているような派手な政治ショーとは異なる選択肢を提供すると語っている。

theresa may
アンドレア・レッドサム副大臣

53歳で元銀行員のレッドサム氏は現在エネルギー・気候変動副大臣を務めている。彼女は、要職に就いていない自分こそが次期首相になるべきと主張する。「私は現実社会での経験が豊富です」と、レッドサム氏はBBCに語った。レッドサム氏はEU離脱を支持し、テレビ討論会で冷静に自分の意見を述べたことで称賛された。党首選への立候補表明の中で、自分こそがこの国を正しく導ける唯一のEU離脱派だと主張した。

イギリスは、マーガレット・サッチャー元首相以来26年ぶりに2人目の女性首相を立てることが確実となった。結果は9月9日に発表される。

この結果を受けてメイ内相は、EU離脱の折衝を成功させ、国を結束させていくために、イギリスには「タフで実力のある折り紙付きの」リーダーシップを必要としていると述べた。

「この選挙は適正なものでなければいけないと、かねてより言ってきました。私、そして私のチームが、ようやく私の目指すものを保守党に反映する時が来たようです」と、メイ内相は言った。

「目指すもの、それはは3つに集約されます。EUを離脱するにあたり、イギリスにとって最善の策を求めて折衝を進めること、我々の党を、そしてこの国を結束させること、イギリスという国を一部の富裕層のためではなく、私たち国民全員にとって暮らしやすい国にすること、この3つを実現するために、私たちはタフで実力を裏打ちされたリーダーシップを必要としています。

「保守党の仲間たちが今日圧倒的な数の票を投じたのはそのためなのです。彼らは保守党員の支持を、そしてひいては国民全体の支持を勝ち取ることができると信じています」

党首選の結果が出た後、敗退したマイケル・ゴーヴ司法相は、2人の下院議員に祝辞を述べた。ゴーヴ氏は、EU離脱派の同士だったボリス・ジョンソン前ロンドン市長を裏切る形で立候補に踏み切った。

ゴーヴ氏は、「当然ながら、党首選の決選投票まで残ることができなかったのは残念です。でもまずはそれをやり遂げたお2人の健闘を讃えたいと思います」と述べた。

ゴーヴ司法相は、今後数週間にわたって、保守党の将来についての「、全員参加で、良識ある、前向きで、楽観的な」ディベートの開催を呼びかけた。

保守党党首選2回目で敗退が決まった後のマイケル・ゴーヴ氏のスピーチ

レッドサム氏を支持するスティーヴ・ベーカー議員はEU離脱派の1人で、間もなく行われる選挙戦を旧約聖書の「ダビデとゴリアテの闘い」に例えた。

ベーカー氏は、レッドサム氏はメイ氏よりもかなり得票数が少なかったが、最終的な勝者をトーリー党(保守党一党)は一丸となって支持する構えであることを強調した。

ベーカー氏は、「この選挙に当選するのが誰になろうと、その人に従っていくつもりであり、議員全員がサポートしていくでしょう。誰が当選しても、保守党下院議員は全員で誠心誠意支援します」と述べた。

ハフポストUK版より翻訳・加筆しました。

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