「いじめ、二度としないで」とスマホに遺書 青森で中2女子が自殺か

青森市に住む中学2年の女子生徒(13)が25日に電車にはねられて死亡した事故があり、遺族が29日、スマートフォンに残されていた生徒の遺書の一部を公開した。
Hand touching digital tablet in darkroom
Hand touching digital tablet in darkroom
aleepiskin via Getty Images

青森市に住む中学2年の女子生徒(13)が8月25日に電車にはねられて死亡した事故があり、遺族が29日、スマートフォンに残されていた生徒の遺書の一部を公開した。「もう生きていけそうにないです。いじめてきたやつら、自分でわかると思います。二度としないでください」などと書き込まれていたといい、いじめたとする複数の生徒の名前もあった。産経ニュースなどが報じた。

遺書はスマートフォンに保存されていた。家族への感謝を記した上で「生きる価値ない。本当に13年間ありがとうございました」などと書き残した。

同級生の話では、生徒は中学1年のころから教室にいる時や体育の授業中に、無視されたり暴言を吐かれたりしていた。1年の3学期ごろからは、週に数回しか学校に来なくなった。生徒の父親らは29日、いじめの有無などを調査するよう学校に要請した。学校側は市教育委員会と連携して調査する。

「いじめ、しないで」…遺族が中2生徒の遺書公開 複数生徒の実名も - 産経ニュースより 2016/08/29 21:58)

女子生徒は新学期の始業式翌日の25日午前10時ごろ、青森県藤崎町のJR奥羽線の北常盤駅の線路上で、進入してきた電車にはねられ死亡した。県警は目撃証言から、いじめを苦にした女子生徒がホームから飛び込んで自殺した可能性もあるとみて調べているという。

女子生徒の父親らによると、2015年6月、女子生徒が同級生から悪口を言われたとして、父親が学校に相談。朝日新聞デジタルは「父親は「『その後もいじめは続いていたようだ』と話した」と報じた。

地元紙の東奥日報によると、女子生徒がスマホに残したのは約1300字の記述で、「遺書」と題されていた。同紙は「父親(38)は『LINEで『死ね』と言われたり、ありもしないうわさを流されるなど、いじめを受けていた』と話した」と報じた。

女子生徒は、1年の1学期に学年生徒会の会長を務めた。入学当初はバレーボール部で、途中で美術工芸部に移ったという。津軽民謡に合わせて踊る「手踊り」の学外チームにも所属していたと、産経ニュースは伝えている。

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