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韓国・朴槿恵大統領の「危険な人脈」に過剰反応? 産経新聞・加藤達也氏、起訴の背景を語る

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韓国の朴槿恵大統領の名誉を傷つけたとして、韓国で起訴され、刑事裁判の末に無罪判決が確定した産経新聞の加藤達也・元ソウル支局長が11月16日、東京の日本外国特派員協会で記者会見した。

朴大統領への知人女性・崔順実(チェ・スンシル)容疑者による国政介入や財団を巡る不正疑惑が浮上した今、加藤氏は「(朴大統領の)触れられては困る人間関係が書き込まれ、青瓦台(大統領府)が怒りをあらわにしたと伝わっている」と、自身の事件の背景を分析した。

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加藤氏は、朴大統領が2014年4月の大型旅客船「セウォル号」沈没事故の発生直後に、男性と密会したとするコラムを発表。これが朴大統領の名誉を傷つけたとして保守系団体に刑事告発され、韓国検察当局は2014年10月、加藤氏を在宅起訴した。

そのウワサは「良識のある人」は、「口に出すことすら自らの品格を下げることになってしまうと考える」というほど低俗なものだったという。ウワサとはなにか。

証券街の関係筋によれば、それは朴大統領と男性の関係に関するものだ。相手は、大統領の母体、セヌリ党の元側近で当時は妻帯者だったという。だが、この証券筋は、それ以上具体的なことになると口が重くなる。さらに「ウワサはすでに韓国のインターネットなどからは消え、読むことができない」ともいう。一種の都市伝説化しているのだ。

【追跡~ソウル発】朴槿恵大統領が旅客船沈没当日、行方不明に…誰と会っていた? - 産経ニュースより 2014/08/03 12:00)

この男性とは、崔順実(チェ・スンシル)容疑者の元夫で、朴氏の個人秘書を務めたチョン・ユンフェ氏を指していた。加藤氏は会見で、捜査の過程で検察側が「(崔順実容疑者の父で新興宗教教祖の)崔太敏牧師やチョン・ユンフェ氏ら、様々な人脈について、どのような取材をもとに書いたのか、資料があるなら提出してほしい」「情報源は誰か。左派系ネットメディアと共謀しているのではないか」と迫られたと明らかにし「これが朴政権最大のタブーだと思うようになった」と話した。

参考記事:「韓国のラスプーチン」朴槿恵大統領を陰で操る謎の女性・崔順実氏とは?

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2014年4月16日の大型旅客船「セウォル号」沈没事故では、修学旅行中の高校生ら304人が死亡・行方不明になった

加藤氏の起訴については韓国内でも批判が強かった。今、改めて、なぜ起訴されたと思っているのか。加藤氏に質問してみると、以下のような答えが返ってきた。

「2014年春ごろから、識者や私の取材源に、宗教家と称する危険な人脈について、警戒心を持って伝えている人が何人もいた。そうした背景を書いたことで、過剰な反応をしたのではないかというのが、今の結論だ」

また、取り調べ時に「謝罪の要求や記事の取り消し、せめて遺憾表明」を求められたとして「非を認めさせることで、検察の手柄として青瓦台に褒められたいという狙いだったことが後で分かり、驚愕した」と話した。

参考記事:「シャーマンに国を任せた」韓国で怒り広がる。朴槿恵大統領と崔順実氏を結んだ宗教とは(動画)

一方で、加藤氏は自身の事件に「朴大統領は主体的に関与していないのではないか。助言者の書いたシナリオ通りに動いているだけではないか」と考えたという。

その根拠について、2015年4月に自身の出国禁止処分が解除されたことを挙げた。加藤氏は韓国人ジャーナリストから聞いた話として、「ある青瓦台(大統領府)高官が私の出国禁止解除を進言したところ、朴大統領は『その記者はまだ韓国にいるのか』と驚いたと聞いた。複数のルートから事実だと確信した。情報が正確に伝えられていない『不通』と言われる朴政権の本質ではないか」との見方を示した。

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