トランプ次期大統領、犬猿の仲だったスコットランド首相と異例の電話会談「こんなことが起きるとは...」

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アメリカのドナルド・トランプ次期大統領は12月9日、スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相と電話会談し、スコットランドとアメリカの長年の関係について話し合った。

トランプ氏は母親がスコットランド生まれで、ゴルフ場を複数所有するなど、スコットランドとのゆかりは深く、2006年からスコットランドのビジネス大使を務めていた。

一方で、スコットランドにあるトランプ氏所有のゴルフコースとアバディーンシャーのゴルフコース近辺の風力発電所への訴訟問題を含め、トランプ氏は風力発電所に対する非難を繰り返し、スコットランド自治政府、また、ゴルフコース近隣住民との間の緊張を高めてきた。

トランプ氏は2013年、スタージョン氏の前任者のアレックス・サモンド前首相を「自由主義世界で最も愚かなリーダー」と呼び、長い間不和になっている。

@スコットランドのアレックス・サモンドは、自由主義世界で最も愚かなリーダーかもしれない。私は、誰が彼をオフィスに欲しいのかと思う。

スタージョン氏も、大統領選前からトランプ氏を厳しく批判していた。

2015年12月、トランプ氏がイスラム教徒のアメリカ入国禁止を呼びかけた後、スタージョン氏はトランプ氏をスコットランド・ビジネス大使から解任。さらにヘイトスピーチを理由にイギリス入国を禁じるべきだと主張した。

トランプ氏の当選後、スタージョン氏は、人種差別、性差別、女性蔑視といったトランプ氏の不寛容な態度を批判し続け、愛想の良い祝辞を述べる各国首脳とは一線を画していた。

しかし、スコットランド自治政府によると、12月9日、スタージョン氏はトランプ氏からの電話を受け、今回は祝意を表したという。

会談内容については明らかになっておらず、スコットランド自治政府は、「12月9日、アメリカの次期大統領が党首に短い挨拶するために電話会談した。党首は祝意を表し、当選後に送った手紙の内容を振り返り、スコットランドとアメリカが共有する価値を信じている旨を述べた。また、首相と次期大統領は、両国の長年にわたる関係について話し合った」と発表した。

ジャーナリストのアンドリュー・ニール氏は、「母親がスコットランド人のトランプは、彼の祖先を理由に今回異例の電話会談をしたのだろう」と述べた。

ニール氏の情報筋によると、電話会談は「うまくいった」という。

スタージョン氏との電話会談に関して私に情報提供してくれたトランプ氏の情報源は、トランプ氏のルーツを考えてもこれは正しいだったと思うと述べ、また、スコットランド側の情報源も電話会談はうまくいったと言っている。

次期大統領は、選挙当選に対する祝意を受けるため、国家元首や企業の最高責任者へ電話をかけているが、BuzzFeedのジェイミー・ロス記者は、こんなことが起きるとは思ってもいなかったと述べた。

私は、今までにアメリカの次期大統領がスコットランド首相に電話をかけたことは一度もないとほぼ確信しているが、果たして彼女がこれを自慢に思うかどうかは疑問だ。

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

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