「佐川急便が代引き金額を改ざん」とTwitterで指摘、事実認め謝罪 広報担当「なぜこんなことが...」

「佐川急便に代引きの値段を書き換えられ多くお金を取られました」とTwitterで指摘があった。
Kei Yoshikawa

「佐川急便に代引きの値段を書き換えられ多くお金を取られました」と利用者がTwitterで指摘、拡散されていた問題について、佐川急便の広報担当者は12月20日、ハフィントンポストの取材に対しドライバーが伝票を改ざんしたことを認めた。

18日に問題を指摘したTwitterの投稿には、発送元の伝票と荷受人(投稿者)の伝票の画像が添付されていた。投稿によると、発送元の伝票とされる代引金額は「1万6783円」だったが、荷受人(Twitterの投稿者)が受け取った伝票金額は「1万8783円」で、「6」が「8」に改ざんされているような痕跡があった。投稿はこれまでに6万7000回以上リツートされている。

広報担当者によると、伝票を改ざんしたのは業務委託先のドライバーであり、佐川急便の社員ではないという。

担当者は「荷受人さまからお問い合わせがあり、お電話にて対応させていただいた。当社としても事案を認識し、事実として認めている。お金については先週の時点で返金させていただいた」とした上で、「昨日(19日)に、問題の経緯について最終報告、謝罪を荷受人さまにさせていただいた。荷受人さまからはご理解していただいた」と話した。

また、「19日の最終報告と謝罪を持って、今回の件は荷受人さまと終結とさせていただくことになった。荷受人さまもこれ以上の情報拡散を望んでいらっしゃらない。ご意向に反するので、これ以上の情報開示は差し控えさせていただきたい」としている。

過去に今回のような事案はあったのか。佐川急便の担当者は「これまでになかった」とした上で「代金引換は、出荷人さまが指定した金額を宅配業者が代行して集金するもの。金額は事前に荷受人(受取人)に通知されており、たとえその場で金額を忘れていたとしても、荷物の中には納品者や領収書など金額を明示するものが入っている」と説明。「本来なら成立しない事案。なぜこんなことが起こってしまったのか…。本当に申し訳ないと思います」と、困惑気味に語った。

今回の問題を指摘した投稿者は、19日夜にTwitterを更新。「本日会社側からご連絡をいただきました。その中で非を認め正式な謝罪がありましたことをお伝えさせていただきます。私としても納得しましたので、この件について私から言うことはもう何もございません」と投稿している。

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