「トランプ氏の大統領就任式に参加しない」キング牧師と共闘したジョン・ルイス議員

「我が国は時として不公正な法律を作り、それを施行してきた」

1960年代のアメリカ公民権運動を代表する人物で、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師と共に1963年のワシントン大行進に参加した民主党ジョージア州選出のジョン・ルイス下院議員(76)が1月16日、公民権運動を称える休日「マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デー」にあたってキング牧師を賞賛するツイートをした。

ルイス氏も公民権運動のリーダーの1人として活躍し、ワシントン大行進でキング牧師がスピーチした有名な「私には夢がある」演説のときには、23歳のルイス氏は同じ演台に立っていた。

ルイス氏は一連のツイートの中で、キング牧師は「偉大な兄のような存在だった」と述べた。ルイス氏は、キング牧師が非暴力的手段で人々に不公平と闘うように促してきたことをくわしく説明した。

「我が国は時として不公正な法律を作り、それを施行してきた」とルイス氏は述べた。「そのような不当な行為の正体を、非暴力的手段をもって暴くのは、良識のある人々次第だ」

マーティン・ルーサー・キング牧師は私の友人であり、師匠だった。偉大な兄のような存在だった。

キング牧師は私たちに自尊心と、全ての人間は価値があることを認識するよう教えてくれた。彼は我が国の道徳の羅針盤だ。

彼は私たちのための行進した。

彼は私たちのために抗議した。

彼は私たちのために刑務所に入った。

彼は私たちのために自分の命を捧げた。

私たちは自らのコミュニティへの奉仕と非暴力の思想と規律を通し、キング牧師が残してくれたものに敬意を表す。

我が国は時として不公正な法律を作り、それを施行してきた。そのような不当な行為の正体を非暴力的手段をもって暴くのは、良識のある人々次第だ。

■「トランプは正当な大統領ではない」ルイス氏、大統領就任式の欠席を表明

ルイス氏は13日に放送されたNBCのニュース討論番組「ミート・ザ・プレス」のインタビューで、ドナルド・トランプ次期大統領を「正統な大統領とは認めない」と述べ、トランプ氏の大統領就任式に参加しないと表明した。1987年に下院議員となって以来、ルイス氏が就任式に参加しないのは初めてとなる。

ルイス氏は「この次期大統領を正当な大統領だと思っていない」と、「ミート・ザ・プレス」の司会者チャック・トッド氏に言った。「ロシアがこの男の当選を支援するために協力し、ヒラリー・クリントン氏を潰したのだと思う」

ルイス氏は、「ロシアやその他の国で、トランプ氏を当選させる陰謀があったと信じている」と付け加えた。

「それは不正であり、フェアではない。開かれた民主主義のプロセスではない」

情報機関首脳は、ロシアが大統領選でトランプ氏を支援する意図をもってサイバー攻撃したことを突き止めたとトランプ氏に伝えた。トランプ氏は11日の記者会見で「ロシアがやったと思う」と認めたが、ロシアへの批判は依然として慎重な姿勢を見せた。

「自分が間違いだと感じている人と一緒にいることはできない」と、ルイス氏は語った。

トランプ氏は14日、Twitterでルイス氏のコメントに反応し、「ルイス氏は自分の選挙区の心配をしろ」と批判した。

ジョン・ルイス議員は、(犯罪だらけというのは...言うまでもなく)悲惨な状態で崩壊しつつある自分の選挙区を改善するためにもっと時間を使ったほうがいい

選挙結果に関する間違った主張をすることよりもそちらの方が大事だ。言葉、言葉、言葉だけで、行動や結果が伴わない。悲しいことだ!

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

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