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武田日向さん死去、代表作『異国迷路のクロワーゼ』 桜庭一樹さんが追悼「感謝と尊敬しかない」

2017年05月10日 01時52分 JST

『異国迷路のクロワーゼ』や『GOSICK-ゴシック-』(挿絵)などで知られる漫画家の武田日向さんが、病気のため1月に死去していた。5月9日に『GOSICK-ゴシック-』の公式ブログで、作者の桜庭一樹さんが発表した。桜庭さんは「病気のため」と報告したが、病名などは公表されていない。年齢は非公表。

武田さんは2001年5月に『やえかのカルテ』でデビュー。繊細かつ緻密な背景描写や、優しく柔らかく描かれた可愛らしい少女のイラストで人気を集めた。

19世紀後半のフランス・パリのアーケード「ギャルリ・ド・ロア」を舞台に、日本人の少女・湯音が成長していく姿を描いた『異国迷路のクロワーゼ』は代表作となり、2011年7月にはアニメ化がされるなど人気を集めた。

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『異国迷路のクロワーゼ』第1巻/KADOKAWA(富士見書房)

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劇中の「ギャルリ」のモデルといわれる「ギャルリ・ヴェロ・ドタ」(2014年11月撮影)

一方で『異国迷路のクロワーゼ』第2巻が2009年6月に発売されて以降、新巻が発売されず、長期にわたって休載が続くなどファンからは心配の声が出ていた。

■桜庭一樹さんが追悼「感謝と尊敬の気持ちしかみつからない」

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『GOSICK-ゴシック-』第1巻/KADOKAWA

作者・桜庭一樹さんは『GOSICK-ゴシック-』の公式ブログで、「武田日向さんとは、小説家と絵師として、一緒にゴシックワールドを創ってきました」と回顧。「1巻の装画を受け取ったときの驚きを、いまも覚えています。キャラクターの魅力と個性、図書館塔の空間把握。なんと密で大胆な絵か…! 負けないようにとがんばって書くのですが、イラストはそれを軽々超えて、届き、届き、届き続けました」と武田さんの作品を偲んだ。

武田さんはアニメ版『GOSICK』の放送時期(2011年1月~7月)には病床にあり、闘病生活の中で『GOSICK』アニメ版DVDの全巻収納ボックスのイラストを完成させたという。

最後にゴシックの絵を描いていただけたのは、2011年のことでした。

アニメ化されたとき(同じころ『異国迷路のクロワーゼ』もアニメ化されていました)、DVDの全巻収納ボックスのためにと、描き下ろしてくださいました。

ご体調が万全ではない中、渾身の力で完成させてくださったのだと、聞きました。

『GOSICK-ゴシック-』公式ブログ|KADOKAWAより 2016/05/09)

桜庭さんは「いま、胸の中を探すと、感謝と尊敬の気持ちしかみつからない」とした上で、武田さんが描いたキャラクターたちが「みなさんにずっとずっとずーっと愛されていますように!」「ありがとう。 ありがとう。 ありがとう…」と感謝と哀悼の意を綴った。

武田日向さんが産み出してくださった、ヴィクトリカの、一弥の、アブリルの、セシル先生の、グレヴィールの、瑠璃の姿が、読者のみなさんの中で、ずっと生き生きと動いて、泣いたり、笑ったり、仲良くなったりして、成長し続けてくれますように。そして、やえかと芹奈(せりな)が、湯音が、クロードが、みなさんにずっとずっとずーっと愛されていますように!最後に。武田日向さん。

ありがとう。 ありがとう。 ありがとう…

((『GOSICK-ゴシック-』公式ブログ|KADOKAWAより 2016/05/09)

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