メガマウスの1.2トンの巨体、死後に海底から引き揚げ 「生態の解明につなげたい」

千葉県館山市の定置網の中で死んだ巨大ザメ「メガマウス」が5月24日、海底から引き揚げられた。

福岡市のマリンワールドで2004年に公開されたメガマウスの剥製

千葉県館山市の定置網の中で死んだ巨大ザメ「メガマウス」が5月24日、海底から引き揚げられた。朝日新聞デジタルなどが報じた。全長は5.4メートル、体重は1.2トンで、鴨川市の鴨川シーワールドがひきとることが決まった。

メガマウスは22日朝に定置網にかかり、近くのいけすに移されたが、23日午前に死んでいるのが確認された。午前10時ごろ、ダイバーが潜っていけすから出し、船で引航、陸揚げされた。その後、一時保管する鴨川市内の大型冷凍庫へ運ばれた。

■メガマウスと生存時の動画

メガマウスはサメの一種で、全長は最大5〜6メートルに達する。巨大なアゴには、最多で50もの歯列があるから、メガマウス(巨大な口)という名前がついた。

メガマウスが海岸や定置網で見つかった記録は、国内で20例ほど、世界でも100例ほどしかなく、生態がよくわかっていない。NHKニュースによると、鴨川シーワールドの大澤彰久課長は「メスは生殖を明らかにするうえで貴重だ。ほかの水族館と共同で研究し、生態の解明につなげたい」と話しているという。

■関連スライドショー(深海ザメの奇妙な姿)

(※開かない場合は、こちらへ)

注目記事