仏マクロン大統領「地球BはないのだからプランBもない」 トランプ氏の「パリ協定」離脱表明を批判

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MACRON
AFP
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即座の反応だった。アメリカのドナルド・トランプ大統領による「パリ協定」離脱表明を受けて、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、2時間もたたないうちに反応を示した。

マクロン氏はトランプ大統領と電話会談を行い、「パリ協定」を再協議するというアメリカ側の提案をはっきりと拒絶。「『パリ協定』に関しては、いかなる交渉の余地もありません。パリとワシントンは今後も協力関係を続けますが、気候変動問題に関してはそうではないでしょう」とマクロン大統領は申し渡した。

6月1日の23時36分頃、マクロン大統領は官邸からのテレビ演説で自らの意見を表明した。「アメリカのこの最終決定を尊重するものの、大変遺憾に思います。トランプ大統領は彼自身の国とその国民の利益に対して、またこの惑星の未来に対して、過ちを犯していると思います」

「もしわたしたちが何もしなければ、子どもたちは集団移住、戦争、不足から成る世界を生きなければならないでしょう。そうしたことは既に始まっています」とマクロン大統領は警告。またフランスは、地球温暖化との闘いにおいて「前衛にいる」とし、この「それほど野心的ではない協定」を再協議するつもりはないと改めて強調した。

「フランスは『パリ協定』のすべての署名国に協定の枠組み内にとどまること、いかなる点も譲らないことを求めます」と、マクロン大統領は他の193の署名国に呼びかけた。また「すべての科学者、エンジニア、社会参加する市民の皆さん。我々と一緒に働きに来てください」と述べ、ちょうど大統領選のキャンペーン中でもそうしたように、フランスの対外的なアピール力を増大させるための具体策を示すことも忘れなかった。

「今夜、アメリカは世界に背を向けましたが、フランスはアメリカ人に背を向けるつもりはありません」と述べた上で、マクロン氏は、「地球(planète)Bはないのだからプラン(plan)Bもない」と宣言した。

つづいて英語でアメリカに向けてメッセージを発信すると、マクロン大統領はテレビ演説での発言を繰り返しながら、最後はトランプ氏の大統領選キャンペーン中のスローガンをもじってこう結んだ。"We will make our planet great again"(私たちの地球を再び偉大にしよう)。発言はSNS上でまたたく間に反響を呼んだ。

ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。